今日の過去問まとめノートは、自己開示です。
過去問では、自己開示に関する問題が、
- R1-Ⅰ-問題8-問3、4
- H29-Ⅲ-問題9-問1、3、4、5
- H28-Ⅲ-問題9-問5
- H26-Ⅲ-問題11-問2、5
にありました。
このまとめノートを見る前に知ってもらいたいことがありますので、ご覧になっていない方は、まず下の記事からご覧ください。
自己開示の基礎知識
自己開示は、赤本P250~に載っています。
アサーティブ・コミュニケーション
相互に理解し合うコミュニケーションのこと。自分の権利を主張すると同時に、相手の権利も尊重する。
ジョハリの窓
自己開示について客観的に捉えるための枠組み。
①開放の窓・・・自分について自分も他人も知っていること。
②目隠しされた窓・・・自分について自分は知らないが、他人は知っていること。
③隠ぺいの窓・・・自分について自分は知っているが、他人は知らないこと。
④未知の窓・・・自分について自分も他人も知らないこと。
エポケー
判断留保。人の話を聞くときにすぐに判断しないで、意識的に自分の判断を停止すること。
過去問から学ぶ自己開示
アサーティブ・コミュニケーション
- R1-Ⅰ-問題8-問4
- H26-Ⅲ-問題11-問5
自己開示
- H29-Ⅲ-問題9-問1
エポケー
- H26-Ⅲ-問題11-問2
自己開示の過去問の解説
R1-Ⅰ-問題8-問3 正解:2
エポケーについて問われています。
エポケーは、
2:相手の話に対して、自分の判断や評価を一旦保留して物事を認識することです。
正解は2です。
R1-Ⅰ-問題8-問4 正解:1
アサーティブ・コミュニケーションで重要なことが問われています。
- 相手に共感を示したうえで、自分の意見を言う。
- 問題解決を図るために、相手の意見に合わせる。
- 相手との意見の相違を明確にするのを避ける。
- 強い主張はせず、相手が察してくれるのを待つ。
自分の考えも、相手の考えも尊重します。
正解は1です。
H29-Ⅲ-問題9-問1 正解:1
自己開示について問われています。
1:自己開示の度合いを高めることで、自己の明確化が行われます。
正解は1です。
H29-Ⅲ-問題9-問3 正解:3
エポケーについて問われています。
エポケーは、
3:相手についてすぐに判断を下さず、一旦保留することです。
正解は3です。
H29-Ⅲ-問題9-問4 正解:2
ジョハリの窓について問われています。
- 「①オープンな部分」が大きい人は、対人関係における積極性が低い。
- 「②盲目な部分」が大きい人は、周りの雰囲気に疎く、頑固である。
- 「③隠れた部分」が大きい人は、他者とのコミュニケーションが取り易い。
- 「④未知の部分」が大きい人は、自分に対する他者の反応への感受性が高い。
2:盲点が大きいと、人が気がつくものに気がつかないことから、頑固になりやすいそうです。
正解は2です。
他選択肢の誤り部分は以下の通りです。
- 1×積極性が低い→○高い
- 3×コミュニケーションが取り易い→○取りにくい
- 4×感受性が高い→○低い
(参考:新田豊『2017年 日本語教育の検定問題を解く: 平成29年度 日本語教育能力検定試験 解答と解説 Kindle版』)
H29-Ⅲ-問題9-問5 正解:3
ジョハリの窓で自己開示の度合いが増すにつれ、窓の大きさが変化することについて問われています。
- 「①オープンな部分」は大きくなるが、他の部分は変化しない。
- 「③隠れた部分」は大きくなるが、他の部分は変化しない。
- 「①オープンな部分」が大きくなり、「③隠れた部分」が小さくなる。
- 「③隠れた部分」が大きくなり、「②盲目な部分」が小さくなる。
①オープンな部分が大きくなると、③隠れた部分は小さくなります。
正解は3です。
H28-Ⅲ-問題9-問5 正解:3
自分とは異なる価値観に遭遇した際に取る措置が問われています。
- エンパシー
- ラポール
- エポケー
- エンブレム
判断留保、エポケーです。正解は3です。
H26-Ⅲ-問題11-問2 正解:3
会話の中でのエポケーの例が問われています。
A:電話してるとルームメイトが、うるさいと言うんです。英語が耳障りなんだと思います。
B:(エポケーの答え。)
- 「分かる。そういう人いますよね。」
- 「英語のせいじゃなくて、疲れてイライラしてるんじゃないんですか。」
- 「ルームメイトは英語が耳障りで声がうるさいということでしょうか。」
- 「それはひどいですね。気分が良くないですよね。」
良いとも悪いとも言っていないのは3です。正解は3です。
H26-Ⅲ-問題11-問5 正解:3
アサーティブ・コミュニケーションの不適当な例が問われています。
1、2、4は正しいです。
3:「はい」「いいえ」で答えられる質問形式(イエス・ノークエスチョン)を用いて、相互尊重のコミュニケーションができるわけではありません。
正解は3です。
【日本語教育能力検定】自己開示の過去問まとめ
以上、自己開示のまとめノートでした。
ジョハリの窓が面白いですが、問題にされると難しいなと思いました。
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