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【日本語教育能力検定】学習者援助/ラポール、ジャーナル・アプローチ、文化相対主義、ソーシャルサポート、ピアサポート

【日本語教育能力検定】学習者支援
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今日の過去問は、学習者援助です。

過去問では、学習者援助に関する問題が、

  • H30-Ⅰ-問題8-問5
  • H30-Ⅰ-問題15-問5
  • H29-Ⅰ-問題8-問1、4
  • H28-Ⅰ-問題8-問5
  • H26-Ⅰ-問題10-問2、3、4
  • H29-Ⅲ-問題11-問5
  • H26-Ⅲ-問題11-問1、4

にありました。

このまとめノートを見る前に知ってもらいたいことがありますので、ご覧になっていない方は、まず下の記事からご覧ください。

このブログを読む前の注意点
【日本語教育能力検定】独学まとめノート(過去問分析)を見る前に知ってもらいたいこと2020年10月日本語教育能力検定合格に向けて、養成講座の先生から教えてもらった効率的な勉強法を実践しています。過去問を元に自分のまとめたノート(解説)を載せています。...

学習者支援の基礎知識

学習者支援は、赤本P254~に載っています。

ジャーナル・アプローチ

学生にタイトルを与えて、学習者に自由に書いて提出させ、学生の悩みや異文化に対する考え方を聞きだし、援助するコメントを書く。

教師は日本語に関するフィードバックはしない。

Coco
Coco
学習者と教師の交換日記のようなイメージでしょうか。

文化相対主義

どの文化も優劣がなく、それぞれの価値を持っていると考え、相手の文化も認めていく立場。

ソーシャル・サポート

社会の中で周りの人々から受ける物質的、心理的支援。

  • 道具的サポート
  • 情緒的(情動的)サポート
  • 情報的サポート
  • 評価的サポート

ピア・サポート

お互いに支え合う活動。

ラポール

学習者援助、異文化理解のための信頼関係。

過去問に学ぶ学習者援助

ソーシャルサポート

  • H30-Ⅰ-問題8-問5
  • H28-Ⅰ-問題8-問5
  • H26-Ⅰ-問題10-問3
  • 被支援者の要請と提供されるサポートが一致するときに効果的に働く。
  • 被支援者のストレスが強すぎる場合には、サポートの効果が限られる。
  • 被支援者のストレスのタイプによって、サポートの内容を変える必要がある。
  • 親や兄弟など家族による援助は、ソーシャルサポートの一種である。
  • 情動的サポートと道具的サポート2つに大別される。

ピア・サポート

H26-Ⅰ-問題10-問2

  • 支援を受ける側と年齢や社会的条件が似通っている者が支援の担い手となる。
  • 支援を行う側と受ける側の二者間だけでなく、スーパーバイザーを含む三者間やコミュニティの間で行うこともできる。
  • 対面だけでなく、紙面やインターネットを介して行うこともできる。

文化相対論

  • H26-Ⅲ-問題11-問1
相手の文化的価値観が自分が慣れ親しんできたものと異なっている場合も、それぞれの文化に独自の価値観や考え方があり、優劣はつけられないという考え方。

ラポール

  • H26-Ⅲ-問題11-問4
良好な関係が築かれるていること。



学習者援助に関する過去問の解説

日本語教育能力検定の過去問解説

H30-Ⅰ-問題8-問5 正解:4

ソーシャルサポートについて不適当なものが問われています。

1~3は正しいです。

4:被支援者と同じような困難を抱えた人だからこそ、共感できてサポートができることがあります。避ける必要はありません。

正解は4です。

H30-Ⅰ-問題15-問5 正解:4

各文化の多様なあり方を認めようとする立場が問われています。

  1. 社会文化主義
  2. 文化構造主義
  3. 文化本質主義
  4. 文化相対主義

正解は4です。

H29-Ⅰ-問題8-問1 正解:1

ラポールの説明が問われています。

  1. 相談者との間の信頼関係
  2. アドバイザーによる調停
  3. 相談者との物理的な距離
  4. 非言語による意思伝達

ラポールは信頼関係のことです。

正解は1です。

H29-Ⅰ-問題8-問4 正解:3

文化相対主義について問われています。

文化相対主義は、

3:それぞれの文化を独自の価値体系を持つ対等な存在として捉えます。

正解は3です。

H28-Ⅰ-問題8-問5 正解:4

ソーシャルサポートについて問われています。

4:親や兄弟など家族による援助は、ソーシャルサポートの一種です。

正解は4です。

H26-Ⅰ-問題10-問2 正解:4

ピア・サポートについて不適当なものが問われています。

1~3は正しいです。

4:ピアサポートは、特別なトレーニングが必要です。
(参考:森川澄男onlineピア・サポートの基礎

正解は4です。

H26-Ⅰ-問題10-問3 正解:4

ソーシャルサポートを2つに大別する名称が問われています。(例:評価やフィードバック、ストレス処理のための資源の提供など。)

  1. 親密的・評価的サポート
  2. 介入的・情報的サポート
  3. 行動的・物質的サポート
  4. 情動的・道具的サポート
  • 情動的サポート・・・辛いこと、大変なことがあったとき、共感したり勇気付けたりして、感情面での解決を助けてくれるサポート。
  • 道具的サポート・・・物質的な援助のこと。物やサービスを提供すること。

正解は4です。

日本語教育能力検定試験 分野別用語集では、

  • 道具的サポート
  • 情緒的(情動的)サポート
  • 情報的サポート
  • 評価的サポート

の4つに大別されると書いてあります。

過去問では、

  • 道具的サポート
  • 情緒的(情動的)サポート

の2つに大別されるとなっています。

H26-Ⅰ-問題10-問4 正解:2

周囲の人々とのネットワークについて問われています。

  • 日本の人々
  • 同国出身者
  • 他国出身者

3者とも留学生へのサポートの与え手となりえます。

正解は2です。

H29-Ⅲ-問題11-問5 正解:4

ジャーナルアプローチについて問われています。

ジャーナルアプローチは、

4:ジャーナルを通じて意見を交換し、学習者と教師の間の相互理解を深めます。

正解は4です。

H26-Ⅲ-問題11-問1 正解:4

文化相対論の考え方が問われています。

文化相対論は、

4:相手の文化的価値観が自分が慣れ親しんできたものと異なっている場合も、それぞれの文化に独自の価値観や考え方があり、優劣はつけられないという考え方です。

正解は4です。

Coco
Coco
このくらい長い文の選択肢4つ読まなくてはなりません。「優劣をつけない」がこの文のキーワードと思われます。

H26-Ⅲ-問題11-問4 正解:2

アメリカ人学生と日本人教師の良好な関係を例に、この関係の名称が問われています。

  1. エンパワーメント
  2. ラポール
  3. シンパシー
  4. フォロワーシップ

 

良好な関係=信頼関係があります。ラポールです。

正解は2です。



【日本語教育能力検定】学習者援助まとめ

以上、学習者援助の過去問のまとめでした。

学習者支援の中に、文化変容態度も出てくるのですが、

「4.言語と社会」で詳しく出てくるので(文化変容モデル:結合・離脱・同化・境界化)

その回でまとめています↓

【日本語教育能力検定】異文化コミュニケーション
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