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【日本語教育能力検定】コミュニケーション能力とコミュニケーションストラテジー

【日本語教育能力検定】コミュニケーション能力・ストラテジー
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今日の過去問まとめノートは、コミュニケーション能力とコミュニケーションストラテジーです。

過去問では、コミュニケーション能力・ストラテジーに関する問題が、

  • R1-Ⅰ-問題13-問1
  • H30-Ⅰ-問題4-問3
  • H28-Ⅰ-問題4-問4
  • H26-Ⅰ-問題4-問3
  • H26-Ⅰ-問題8-問1
  • H30-Ⅲ-問題10-問3
  • H27-Ⅲ-問題4-問4

にありました。

このまとめノートを見る前に知ってもらいたいことがありますので、ご覧になっていない方は、まず下の記事からご覧ください。

このブログを読む前の注意点
【日本語教育能力検定】独学まとめノート(過去問分析)を見る前に知ってもらいたいこと2020年10月日本語教育能力検定合格に向けて、養成講座の先生から教えてもらった効率的な勉強法を実践しています。過去問を元に自分のまとめたノート(解説)を載せています。...

コミュニケーション能力の基礎知識

コミュニケーション能力は、赤本P319~に載っています。

伝達能力/コミュニカティブ・コンピテンス

ハイムズが唱えた。コミュニケーションのためには、正しい文を組み立てるだけでなく、いつ、どこで、誰に正しい文を使うかの知識が必要ということ。

コミュニケーション能力

コミュニケーションをするための能力。

  • 文法能力・・・語や文法を使用できる能力。
  • 社会言語学的能力・・・相手や場面に応じて適切な表現を使用できる能力。
  • ストラテジー能力・・・コミュニケーションを円滑に行うための能力。
  • 談話能力・・・文よりも上のレベルにおける発話を理解し構成する能力。

から成る。

コミュニケーションストラテジーの基礎知識

コミュニケーション・ストラテジーは、赤本P321~に載っています。

コミュニケーション・ストラテジー

コミュニケーションに支障をきたしたときの方略。

  • 回避・・・ある話題や単語・文法を避けたり放棄したりすること。
  • 言い換え・・・ある語を類似表現や新しい語を作って別の単語で言うこと。
  • 母語使用(意識的な転移)・・・不明な語を自分の母語や英語を使用すること。
  • 援助要求・・・分からない部分を聞き返したり、辞書を使用したりすること。
  • ジェスチャー・・・手振り、身振りに頼ること。

から成る。

コミュニケーション能力・ストラテジーに関する過去問の解説

日本語教育能力検定の過去問解説

R1-Ⅰ-問題13-問1 正解:2

ハイムズが唱えた、コミュニケーションのために、言語能力のみならず重要であると主張したものが問われています。

  1. 認知能力
  2. 伝達能力
  3. 背景知識
  4. 言語適性

ハイムズといえば伝達能力=コミュニカティブ・コンピテンスです。

コミュニケーションのためには、正しい文を組み立てるだけでなく、

  • いつ
  • どこで
  • 誰に

正しい文を使うかの知識が必要ということです。

正解は2です。

H30-Ⅰ-問題4-問3 正解:2

使い慣れない形式や自信のない形式を使わないストラテジーについて問われています。

  1. 省略
  2. 回避・・・ある話題や単語・文法を避けたり放棄したりすること。
  3. 葛藤
  4. 躊躇

正解は2です。

H28-Ⅰ-問題4-問4 正解:4

コミュニケーション・ストラテジーについて不適当なものが問われています。

  1. 言語上の問題が起きたら、話題を違うものに変える。・・・回避
  2. 難しい言語形式の使用を避けたり、言いたい内容を省略したりする。・・・回避
  3. 母語を直訳したり、母語の語彙を使ったりする。・・・母語使用
  4. 言語上の問題が起こっても、気にしないよう自分を励ます。×

正解は4です。

H26-Ⅰ-問題4-問3 正解:2

否定的な意見を述べる際、相手との関係を考慮した表現が使えない場合のコミュニケーション能力の問題について問われています。

  1. 文法能力・・・語や文法を使用できる能力。
  2. 社会言語能力・・・相手や場面に応じて適切な表現を使用できる能力。
  3. 方略能力(ストラテジー能力)・・・コミュニケーションを円滑に行うための能力。
  4. 談話能力・・・文よりも上のレベルにおける発話を理解し構成する能力。

例えば上司からご飯に誘われて、否定的な意見を述べる際、

「行きません。」と答えるよりも「ちょっと今日は・・・」と答える方が良いです。

社会言語能力の問題です。

正解は2です。

H26-Ⅰ-問題8-問1 正解:2

談話能力が欠如している例が問われています。

  1. 「今晩食事に行きませんか。」と聞かれて、「今日はちょっと・・・」と言えない。
  2. 「トイレはどこですか。」と聞かれて、「あそこです。」ではなく「事務室の隣にトイレがあります。」と言う。
  3. 先生の部屋に相談に行く約束をしていて「何時に来ますか。」と聞かれて、「3時に行くよ。」と言う。
  4. 「何を探していますか。」と聞かれて、未習語の「洗剤」を「洗濯に使うもの」と言い換えられない。

談話能力・・・文よりも上のレベルにおける発話を理解し構成する能力。

ということから、正解は2です。

「トイレはどこですか。」
「あそこです。」

と言えれば、発話を理解し構成しています。しかし

「トイレはどこですか。」
「事務室の隣にトイレがあります。」

だと文法的には正しいですが、会話の構成が上手くできておらず、聞いてる方は不自然に感じるからです。

H30-Ⅲ-問題10-問3 正解:1

社会言語能力について問われています。

  1. 文化や場面に適切な言語・非言語表現を選んでコミュニケーションできる能力・・・社会言語能力
  2. 会話や文章において結束性・一貫性のある意味のまとまりを形成する能力・・・談話能力
  3. 語彙・形態素や統語の知識、文レベルの意味的側面、音韻規則を扱う能力・・・文法能力
  4. コミュニケーションが滞った場合、言い換えなどで会話を維持する能力・・・ストラテジー能力

正解は1です。

H27-Ⅲ-問題4-問4 正解:4

談話全体の目的を考えて発話を組み立てる能力を学習者が身につけられるような練習の例で不適当なものが問われています。

談話能力の問題です。

  1. A:雨が降っていますね。
    B:あ、本当ですね。
    A:傘を持っていますか。
    B:ええ。ありがとう。
  2. A:今忙しいですか。
    B:いいえ。何ですか。
    A:昨日の宿題が分からないのですが。
    B:どれですか。
  3. A:もう昼ご飯を食べましたか。
    B:いいえ、まだです。
    A:一緒に学食へ行きませんか。
    B:いいですね。行きましょう。
  4. A:何が好きですか。
    B:うどんが好きです。
    A:どこで食べますか。
    B:学食で食べます。

1~3は談話能力があります。

例えば、1:傘を持っていることだけでなく、なかったら貸してくれるんだろうと「ええ。」に加えてお礼を言うなど。

4:質問に答えるだけで、談話能力がありません。

例えば、質問に答えた後に「Aさんは何が好きですか。」と聞くと談話能力があります。

正解4です。



コミュニケーション能力・ストラテジーまとめ

以上、コミュニケーション能力とコミュニケーションストラテジーのまとめでした。

コミュニケーション・ストラテジーの1つであるジェスチャーの問題はこちらでまとめています↓

【日本語教育能力検定】言語・非言語行動
【日本語教育能力検定】言語・非言語行動/ノンバーバルコミュニケーション、パラ言語、フィラー令和元年-Ⅰ-問題8-問1、令和元年-Ⅰ-問題13-問5、平成29年-Ⅰ-問題4-問4、平成27年-Ⅰ-問題13-問1~5、平成26年-Ⅲ-問題11-問1、3の日本語教育能力検定試験に出た言語・非言語行動の過去問の解説です。...

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