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【日本語教育能力検定】記憶/ワーキングメモリ、短期・長期記憶、チャンキング、維持型・精緻化リハーサル、外国語副作用

【日本語教育能力検定】記憶
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今日の過去問まとめノートは、記憶です。

過去問では、記憶に関する問題が、

  • R1-Ⅰ-問題10-問3
  • H30-Ⅰ-問題10-問2、3
  • H28-Ⅰ-問題9-問1
  • H27-Ⅰ-問題9-問1~5
  • H30-Ⅲ-問題7-問2
  • H27-Ⅲ-問題10-問1
  • H26-Ⅲ-問題10-問3、4

にありました。

このまとめノートを見る前に知ってもらいたいことがありますので、ご覧になっていない方は、まず下の記事からご覧ください。

このブログを読む前の注意点
【日本語教育能力検定】独学まとめノート(過去問分析)を見る前に知ってもらいたいこと2020年10月日本語教育能力検定合格に向けて、養成講座の先生から教えてもらった効率的な勉強法を実践しています。過去問を元に自分のまとめたノート(解説)を載せています。...

記憶の基礎知識

記憶は、赤本P271~に載っています。

二重貯蔵モデル

人間の記憶を短期記憶と長期記憶に分けることによって説明した。

ワーキングメモリ

作業記憶ともいう。判断や思考をする際、ある情報を一時的にとどめつつ、並行して長期記憶に貯蔵されている情報をにアクセスしたり、別の情報を加えたり、統合したりする高度な処理を行っているという概念を表したもの。

短期記憶

一時的に貯蔵された情報。

長期記憶

容量に関係なく、ほぼ永続的に貯蔵された情報。

宣言的記憶

長期記憶の1つ。物事についての記憶。

  • 意味記憶・・・言葉の意味や文法的な知識など。
  • エピソード記憶・・・空間的、時間的な要素と結びついて個人の経験による記憶。

から成る。

手続き的記憶

長期記憶の1つ。やり方やノウハウについての記憶。体で覚えた、言語化できない記憶。

明示的知識

規則など分析的に説明できる知識。

暗示的知識

無意識で感覚的な知識。言葉で明確に説明ができず、学習者には捉えにくい知識。

チャンキング

覚えるべき対象をいくつかの塊に分け、覚えやすくすること。

維持型リハーサル

インプットした情報をワーキングメモリ内(短期記憶)にとどめるために使う方法。

精緻化リハーサル

使用する状況をイメージするなどで理解を深めたり、既有知識と関連付けたりして長期記憶に転送すること。

外国語副作用

熟達していない外国語で話すときに思考力が落ちる現象。

過去問から学ぶ記憶

記憶・インプット

  • H27-Ⅰ-問題9-問1、2
  • 視覚提示の場合、十分な時間が与えられれば語より絵の方が記憶されやすい。
  • 機能語よりも内容語を優先的に処理する。

長期記憶

  • H27-Ⅰ-問題9-問3
  • 後から覚える単語数が多いと、その前に覚えた単語が思い出しにくい。
  • 新しい知識は他の既存知識と関連付けて覚えたほうが思い出しやすい。
  • 記憶には言葉で説明できるものもあるが、説明できないものもある。

ワーキングメモリ

  • H28-Ⅰ-問題9-問1
  • H27-Ⅰ-問題9-問4
  • 短期的な情報の保持と情報処理に用いられる記憶。
  • 複数の課題を同時に行うと、ワーキングメモリの処理効率が低下する。

暗示的知識

  • H27-Ⅲ-問題10-問1
言語に対する直感的知識である。

維持型リハーサル

  • R1-Ⅰ-問題10-問3
記憶しようとする語を何度も声に出して繰り返す。

精緻化リハーサル

  • R1-Ⅰ-問題10-問3
  • 記憶しようとする語を母語に対応する語と関連付ける。
  • 記憶しようとする語を使って文を作成する。
  • 記憶しようとする語と類義語を結び付ける。

チャンキング

  • H26-Ⅲ-問題10-問3
言語処理過程において、複数の語が一まとまりとして処理されること。

外国語副作用

  • H30-Ⅰ-問題10-問3
  • H27-Ⅰ-問題9-問5
  • 第二言語を用いながら課題を行うとき、思考力が一時的に低下する。
  • 熟達していない外国語で話しているとき、思考力が落ちる。



記憶に関する過去問の解説

日本語教育能力検定の過去問解説

R1-Ⅰ-問題10-問3 正解:1

精緻化リハーサルの例として不適当なものが問われています。

記憶しようとする語

  1. を何度も声に出して繰り返す。・・・維持型リハーサル
  2. を母語に対応する語と関連付ける。・・・精緻化リハーサル
  3. を使って文を作成する。・・・精緻化リハーサル
  4. と類義語を結び付ける。・・・精緻化リハーサル
Coco
Coco
維持型リハーサル・・・短期記憶のため。精緻化リハーサル・・・長期記憶のため。と考えると分かり易いと思います。

正解は1です。

H30-Ⅰ-問題10-問2 正解:4

既有の知識が収められている場所が問われています。

  1. メタ記憶
  2. 直接記憶
  3. 短期記憶
  4. 長期記憶

既有の知識は、長期記憶にあります。

正解は4です。

H30-Ⅰ-問題10-問3 正解:3

外国語副作用が問われています。

外国語副作用とは、熟達していない外国語で話すときに思考力が落ちる現象です。

3:第二言語を用いながら課題を行うとき、思考力が一時的に低下します。

正解は3です。

H28-Ⅰ-問題9-問1 正解:4

ワーキングメモリが問われています。

4:ワーキングメモリは、短期的な情報の保持と情報処理に用いられる記憶です。

正解は4です。

H27-Ⅰ-問題9-問1 正解:4

私たちは外界からの刺激をすべて同じように取り込み、同じように保持し、処理するわけではありません。

4:視覚提示の場合、十分な時間が与えられれば語より絵の方が記憶されやすいそうです。

正解は4です。

Coco
Coco
これは過去問を元にこのまま覚えます。

H27-Ⅰ-問題9-問2 正解:3

インプットの処理の仕方の傾向が問われています。

例えば、「むかしむかしおじいさんが、山へ芝刈りに行きました。」と聞いたときに

「が」「へ」「ました」などの機能語より、

「おじいさん」「山」「芝刈り」などの内容語が頭に残ります。

3:機能語よりも内容語を優先的に処理します。

正解は3です。

H27-Ⅰ-問題9-問3 正解:2

長期記憶の説明として不適当なものが問われています。

1、3、4は正しいです。

2:時間をおいて練習するよりも集中的に何度も繰り返した方が記憶されやすいとは言えません。

正解は2です。

Coco
Coco
忘却曲線が有名です。

H27-Ⅰ-問題9-問4 正解:1

ワーキングメモリについて問われています。

1:複数の課題を同時に行うと、ワーキングメモリの処理効率が低下します。

正解は1です。

H27-Ⅰ-問題9-問5 正解:3

外国語副作用の例が問われています。

3:熟達していない外国語で話しているとき、思考力が落ちます。

正解は3です。

H30-Ⅲ-問題7-問2 正解:2

学習者Xが学習者Yから学んでいる知識が問われています。

学習者X:ファジーってなに?
学習者Y:曖昧という意味。
学習者X:へー。ファジー。初めて聞いた。

  1. 手続き的知識
  2. 宣言的知識
  3. 暗示的知識
  4. 語用論的知識

学習者Xは、言葉の意味の知識を得ました。宣言的知識です。

正解は2です。

H27-Ⅲ-問題10-問1 正解:3

明示的知識と暗示的知識について問われています。

暗示的知識は、無意識で感覚的な知識で、言葉で明確に説明ができず、学習者には捉えにくい知識です。

3:暗示的知識は、言語に対する直感的知識です。

正解は3です。

H26-Ⅲ-問題10-問3 正解:2

チャンキングについて問われています。

チャンキングは、

2:言語処理過程において、複数の語が一まとまりとして処理されることです。

正解は2です。

H26-Ⅲ-問題10-問4 正解:1

初級学習者に対義語と類義語を一緒に提示すると、記憶に残りにくい理由が問われています。

1:意味や形に類似性がある語を同時に覚えることで、記憶の干渉が起こるからだそうです。

正解は1です。



【日本語教育能力検定】記憶の過去問まとめ

以上、記憶のまとめでした。

頻出であるということが分かりました。

参考文献

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