今日の過去問まとめノートは、第二言語習得研究です。
過去問では、第二言語習得研究に関する問題が、
- R1-Ⅰ-問題10-問5
- H29-Ⅰ-問題9-問5
- H26-Ⅰ-問題8-問3
- H30-Ⅲ-問題10-問1
- H29-Ⅲ-問題11-問1
- H27-Ⅲ-問題11-問4
にありました。
このまとめノートを見る前に知ってもらいたいことがありますので、ご覧になっていない方は、まず下の記事からご覧ください。
第二言語習得研究の基礎知識
第二言語習得研究は、赤本P293~に載っています。
モニターモデル
クラッシェンが提唱した第二言語習得理論全体のモデル。
- 習得・学習仮説・・・「学習」で得た知識は「習得」には繋がらない。
- 自然習得順序仮説・・・言語を習得するには自然な順序が存在する。
- モニター仮説・・「学習」は「習得」にならないが発話時に修正するモニターとして働く。
- インプット仮説・・・理解可能なインプット(i+1)を通して言語習得する。
- 情意フィルター仮説・・・動機や不安などがフィルターを作り、習得を妨げる。
から成る。
インターアクション仮説
ロングが提唱した第二言語習得の仮説。インプット仮説を踏まえて理解可能なインプットのみでなく、インターアクション(他者とのやりとり)を通して意味交渉をすることが言語習得を促進する。
アウトプット仮説
スウェインによる第二言語習得理論。理解可能なインプットだけでなく、相手に理解してもらえるようなアウトプットを試みることが、言語習得を促す。
過去問から学ぶ第二言語習得研究
自然習得順序仮説
- H29-Ⅰ-問題9-問5
情意フィルター仮説
- R1-Ⅰ-問題10-問5
インターアクション仮説
- H26-Ⅰ-問題8-問3
アウトプット仮説
- H29-Ⅲ-問題11-問1
第二言語習得研究に関する過去問の解説
R1-Ⅰ-問題10-問5 正解:4
情意フィルター仮説について問われています。
情意フィルター仮説は、
4:不安や恐れのない状態は言語習得を促進する一方、不安は習得を妨げるとする考え方です。
正解は4です。
H29-Ⅰ-問題9-問5 正解:2
自然習得順序仮説について問われています。
自然習得順序仮説は、
2:年齢にかかわらず、決まった順序で文法項目を習得します。
正解は2です。
H26-Ⅰ-問題8-問3 正解:4
インターアクション仮説について問われています。
インターアクション仮説は、インプット仮説(i+1)を認めた上で、意味交渉も必要という考えです。
4:インターアクションの中で、インプットが理解可能になることが習得に繋がります。
正解は4です。
H30-Ⅲ-問題10-問1 正解:2
モニターモデルについて問われています。
モニターモデルは以下です。
- 習得・学習仮説・・・「学習」で得た知識は「習得」には繋がらない。
- 自然習得順序仮説・・・言語を習得するには自然な順序が存在する。
- モニター仮説・・「学習」は「習得」にならないが発話時に修正するモニターとして働く。
- インプット仮説・・・理解可能なインプット(i+1)を通して言語習得する。
- 情意フィルター仮説・・・動機や不安などがフィルターを作り、習得を妨げる。
2:学習によって得られた知識は習得された知識には転化しない
は習得・学習仮説のことです。
正解は2です。
H29-Ⅲ-問題11-問1 正解:3
アウトプット仮説について問われています。
アウトプット仮説は、インプットだけでなく、相手に理解してもらえるようなアウトプットが大切という考え方です。
3:会話の中で相手が理解できるように話すことを通して習得が促進されます。
正解は3です。
H27-Ⅲ-問題11-問4 正解:1
スウェインの理解可能なアウトプットについて問われています。
理解可能なアウトプットとは、
1:相手に理解してもらえるようにアウトプットすることです。
正解は1です。
【日本語教育能力検定】第二言語習得研究まとめ
以上、第二言語習得研究のまとめでした。
意味交渉の過去問まとめの記事はこちらです↓
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