今日は、オノマトペです。
過去問では、オノマトペに関する問題が、
- H27-Ⅰ-問題1-(4)
- R1-Ⅰ-問題3-B【オノマトペ】(7)~(9)
- H29-Ⅲ-問題3-問4
- H26-Ⅲ-問題13-問5
にありました。
このまとめノートを見る前に知ってもらいたいことがありますので、ご覧になっていない方は、まず下の記事からご覧ください。
オノマトペの基礎知識
オノマトペは赤本P35に載っています。
情態副詞の中の1つです。
例・・・バターン(と)、どんより(と)、ペチャクチャなど
オノマトペは擬音語と擬態語に分類されます。
- 擬音語・・・音を形容する。(例:お腹がごろごろなる。)
- 擬態語・・・状態や様子を形容する。(例:ふらふら歩く。)
オノマトペに関する過去問の解説
H27-Ⅰ-問題1-(4)【オノマトペの動詞化】正解:5
- にやにやする
- いらいらする
- せかせかする
- くよくよする
- へとへと×
5だけ「する」がつきません。
正解は5です。
R1-Ⅰ-問題3-B【オノマトペ】(7)正解:1
オノマトペは、音形とイメージにある程度の有縁性があります。
- 清音・・・軽さ・弱さと結びつく。例:「さらさら」「ころころ」
- 濁音・・・重さ・強さと結びつく。例:「がらがら」「ごろごろ」
正解は1です。
R1-Ⅰ-問題3-B【オノマトペ】(8)正解:3
擬態語の例が問われています。
擬態語・・・状態が形容されたもの
- ひそひそ話す。・・・「ひそかに」に由来する副詞
- しぶしぶ承諾する。・・・「しぶい」に由来する副詞
- ふらふら歩く。・・・擬態語(どんな状態で「歩く」か形容されたもの。)
- ごろごろ鳴る。・・・擬音語
正解は3です。
2「しぶしぶ」も擬態語ではないのかと思いましたが、違うそうです。
3「ふらふら」は由来する副詞がありません。最も適当なものは3です。
R1-Ⅰ-問題3-B【オノマトペ】(9)正解:4
「と」や「に」が後接した形で副詞的に使われるオノマトペについて問われています。
4:「かちんかちんに」のように、結果を修飾する擬態語の用法では「に」が使用される。
正解は4です。
これは読んでそのままです。
H29-Ⅲ-問題3-問4 正解:3
動作が瞬間的であること/動作が滑らかでゆっくりであることを表す擬音語・擬態語が問われています。
- ランラン/ルンルン
- ヘタッ/ヘナッ
- コロッ/コロリ
- トントン/ドンドン
- 瞬間的・・・コロッ
- 滑らかでゆっくり・・・コロリ
正解は3です。
H26-Ⅲ-問題13-問5 正解:2
東日本大震災の際、支援者が現地の方言(主に東北方言)が分からず医療活動に支障をきたす問題が生じました。
この教訓を受け、緊急時支援における日本語母語話者間の言語的問題について、
何の方言用例集が作成され、国立国語研究所のホームページで公開されているか問われています。
- 医者が良く使う学術用語
- 患者が良く使うオノマトペ
- 医者が良く使う禁止表現
- 患者が良く使う依頼表現
「喉がぜらぜらする。」は「喉の不快感」を表すそうです。
患者が使用するオノマトペが分からないと、医者は対応が難しいです。
正解は2です。
(参考:国立国語研究所online東北方言オノマトペ用例集)
【日本語教育能力検定】オノマトペの過去問まとめ
以上、オノマトペのまとめでした。
患者が使うオノマトペが興味深かったです。改めて日本語はオノマトペがたくさんあるなあと思いました。
日本人でも難しいのに、外国人はさらに難しいですね。
本日で「5.言語一般」分野のまとめを一旦終了します。
明日より、言語一般の次に出題ボリュームが多い「4.言語と教育」をまとめていきます。
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