今日の過去問まとめノートは、学習者の要因です。
過去問では、学習者の要因に関する問題が、
- R1-Ⅰ-問題10-問4
- H30-Ⅰ-問題9-問2、5
- H27-Ⅰ-問題10-問2、3
にありました。
このまとめノートを見る前に知ってもらいたいことがありますので、ご覧になっていない方は、まず下の記事からご覧ください。
学習者の要因の基礎知識
学習者の要因は、赤本P285に載っています。
赤本に載っていないものは、日本語教育能力検定試験 分野別用語集を参考にしました。
内発的動機付け
学習そのものに楽しさや意義を見出し学習する。
外発的動機付け
報酬や賞賛など外から受ける利益のために学習する。
言語適性
外国語を学ぶために必要だと考えられる能力。
ビリーフ
信念。特に語学習得に関して、どのようにすれば言語ができるようになるかの考え方。教師側と学習者側のビリーフがある。
学習スタイル
学習者が好む学習法や習慣のこと。個人差がある。
認知スタイル
人が情報を処理するとき、個人によって異なる方略を使用するとされる。
以下2つに分けられる。
- 場独立・・・全体と切り離して部分を見る。環境に左右されない。分析的思考に優れている。
- 場依存・・・部分より全体を見る。社会的スキル、文脈からの判断、流れの把握に優れている。
過去問から学ぶ学習者の要因
認知スタイル
- H30-Ⅰ-問題9-問2
言語適性
- H27-Ⅰ-問題10-問2
ビリーフ
- R1-Ⅰ-問題10-問4
- H27-Ⅰ-問題10-問3
学習者の要因に関する過去問の解説
R1-Ⅰ-問題10-問4 正解:3
ビリーフについて問われています。
ビリーフは、
3:教師や学習者の経験に基づく、言語学習はこうあるべきという個人的見解です。
正解は3です。
H30-Ⅰ-問題9-問2 正解:4
学習者の認知スタイルについて問われています。
- 場依存型/文法項目に注意を向けた教師主導の学習を好む。×→場独立型
- 場独立型/コミュニケーションに焦点を当てた学習を好む。×→場依存型
- 順序型/経験や信念に根ざした自分なりの理解を構築しようとうする。×ビリーフを重視
- 全体型/学習の最初から課題を俯瞰的に捉えようとする。○
正解は4です。
H30-Ⅰ-問題9-問5 正解:4
内発的動機付けを促すものが問われています。
- 家族や教師から勧められること・・・外発的要因
- 試験合格を目標にすること・・・外発的要因
- 成績により褒美が得られること・・・外発的要因
- クラスメートと協働的に学ぶこと・・・内発的要因
正解は4です。
H27-Ⅰ-問題10-問2 正解:2
言語適正に含まれる要素が問われています。
- 相手や状況に応じた言葉を選んで使用する能力
- 言葉の使用例から規則性を抽出する能力・・・言語適性
- 誰とでも臆することなく話せる外向性
- はっきりしないこと、曖昧さに対する寛容性
言語適性は、外国語を学ぶために必要だと考えられる能力です。
正解は2です。
H27-Ⅰ-問題10-問3 正解:4
ビリーフについて不適当なものが問われています。
2~4は正しいです。
1:学習者のビリーフに沿った方法で学んでも、効率よく学べるとは限りません。
例えば、学習者が単語だけを学ぶべきと言うビリーフに沿って、単語だけ学んでいても文法も話し方も分かりません。
正解は4です。
【日本語教育能力検定】学習者の要因の過去問のまとめ
以上、学習者の要因のまとめでした。
まだ小論文に手を付けていません。。。今日からしたいと思います!
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