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【日本語教育能力検定】拍(モーラ)と音節の過去問まとめノート

【日本語教育能力検定】拍(モーラ)と音節
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初回のまとめノートは、モーラ(拍)と音節です。

過去問では、モーラ(拍)と音節に関する問題が、

  • R1-I -問題1-(3)
  • H30-I -問題1-(3)
  • H29-I-問題3-A(1)(2)(4)

にありました。

Coco
Coco
また拍はⅡの聴解問題の選択肢にも出るので、頻出用語です。

このまとめノートの注意点がありますので、そちらをご覧になっていない方は下の記事からご覧ください。

このブログを読む前の注意点
【日本語教育能力検定】独学まとめノート(過去問分析)を見る前に知ってもらいたいこと2020年10月日本語教育能力検定合格に向けて、養成講座の先生から教えてもらった効率的な勉強法を実践しています。過去問を元に自分のまとめたノート(解説)を載せています。...

拍(モーラ)と音節の基礎知識

拍と音節は、赤本P426~に載っています。

用語意味ポイント
拍(モーラ)仮名一文字の発音上の単位、等時性を持つ拗音(ゃゅょ)は合わせてカウントする
音節切れ目が感じられない音声連続拗音と特殊拍(ん、っ、-)は合わせてカウントする

拍は俳句のカウント時に使われます。

  1. 柿くえば 鐘が鳴るなり 法隆寺 (正岡子規)
  2. 雪とけて 村一ぱいの 子どもかな (小林一茶)

①は「ほ・う・りゅ・う・じ」と、拗音「ゅ」は「り」と合わせてカウントします。

②は「む・ら・い・・ぱ・い・の」と、特殊拍「っ(撥音)」は1拍としてカウントします。

Coco
Coco
日本語母語話者なら、俳句のリズムが染みついてるので、分かりやすいです。

拍の等時性

拍が同じ長さで発音されること。

拍(モーラ)と音節の文字のカウント実例

文字をカウントするときのポイントは、

  • 拍・・・拗音をマイナス1する
  • 音節・・・拗音・特殊拍をマイナス1する

です。そのポイントを押さえた上で、単語をカウントしてみます。

単語カウントのポイント文字数拍          <ポイント>
拗音
マイナス1
音節          <ポイント>
拗音・特殊拍
マイナス1
アイスなし333
チョコョ(拗音)3-1=23-1=2
ハント(特殊拍)33-1=2
ハット(特殊拍)33-1=2
ハート※ー(特殊拍)33-1=2

拍は拗音をマイナス1、音節は拗音・特殊拍をマイナス1します。

※ー(特殊拍)は下記注意点①を参照

注意点①

長音(ー)は母音が伸ばせるものも含みます。(例)塔(トー)、道路(ドーロ)

単語カウントのポイント文字数音節
道路
○ドーロ
×ドウロ
(特殊拍/引く音)333-1=2

書くときは「ドウロ」と「ウ」ですが、発声するときは長音(-)なので、特殊拍としてマイナス1でカウントします。

注意点②

拍に関連するフットも覚えます。

用語意味
フット2拍のまとまり。リズムを安定させる。「パソ・コン」「ファミ・レス」「月・火(かー)・水」「1・2(にー)3」

確かに日本人にとって、2拍ずつが心地よく感じます。

Coco
Coco
「ミス・チル」「きむ・たく」「ロン・ブー」・・・など色々あります。




拍(モーラ)と音節に関する過去問の解説

日本語教育能力検定の過去問解説

R1-I -問題1-(3)【拍数の変化】正解:1

  1. 「げつ、かー、すい」
  2. げつ、すい、きん」
  3. 「かー、すい、もく」
  4. 「かー、もく、どー」
  5. きん、どー、にち」

1:本来の読み方「か(1拍)」でなくて「かー(2拍)」に変換して読みます。

正解は1です。

Coco
Coco
2拍のまとまりで発音されているというフットも絡んでいる問題でした。

H30-I -問題1-(3)【音節数】正解:2

  1. ょー・せん・・・2音節
  2. ょー・い・く・・・3音節
  3. ・ぽ・・・2音節
  4. ・か・・・2音節
  5. か・た・・・2音節

正解は2です。

H29-I -問題3-A【音節とモーラ】(1)正解:1

モーラの音韻論的性質が問われています。

  1. 等時性
  2. 同化性
  3. 共時性
  4. 同時性

拍の等時性・・・拍が同じ長さで発音されること。

正解は1です。

H29-I -問題3-A【音節とモーラ】(2)正解:2

仮名1文字がモーラに対応しないものが問われています。

  1. 「っ」(促音)○
  2. 「ゃ」(拗音)×
  3. 「を」○
  4. 「ん」○

モーラは、拗音を含めて1拍とします。

Coco
Coco
俳句のカウントの仕方をを思い出します。

正解は2です。

H29-I -問題3-A【音節とモーラ】(4)正解:4

特殊拍について不適当なものが問われています。

  1. 音節末に現れることがある
  2. 先行拍により音声が決まるものがある
  3. 音節頭に現れない
  4. どの特殊拍も子音音素を含む

特殊拍は「ん」「っ」「ー」です。長音「-」は子音音素を含みません。

正解は4です。

子音音素・・・単独では拍にならずに、他の母音音素と組み合わさって拍を形成する音素。(赤本P420)

拍(モーラ)と音節まとめ

以上、拍と音節のまとめでした。

参考文献

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