今日の過去問まとめノートは、異文化トレーニングです。
過去問では、異文化トレーニングに関する問題が、
- R1-Ⅰ-問題8-問5
- H27-Ⅰ-問題8-問5
- H26-Ⅰ-問題4-問2
- H28-Ⅲ-問題9-問1、3、4
にありました。
このまとめノートを見る前に知ってもらいたいことがありますので、ご覧になっていない方は、まず下の記事からご覧ください。
異文化トレーニングの基礎知識
異文化トレーニングは、赤本P252~に載っています。
赤本に載っていないものは、日本語教育能力検定試験 分野別用語集を参考にしました。
カルチャー・アシミレーター
ケーススタディを利用した異文化トレーニング。異文化で起きた摩擦や誤解の例を読み、原因を考え選択肢から選ぶ。
バーンガ
トランプを使った異文化トレーニング。参加者は少しずつルールの異なったテーブルを回ってトランプのゲームをする。ゲームの間、話をしてはいけない。
バファバファ
異文化体験ゲーム。参加者を2つのグループにわけて、お互いに異なった習慣や価値判断を与えられる。そのあとお互いのグループを訪れることで、異文化を体験する。
例・・・
A文化:初対面で、身体を接触して挨拶する。
B文化:体を接触させるのはタブー。
AとB文化の人が出会い、異文化を体験し考える。
エコトノス
バファバファと類似の異文化体験。グループが3つ以上になり、それぞれのグループに習慣や価値観を与えた後、複数のグループの人が話し合いを行う形で異文化を体験する。
アルバトロス
架空の国アルバトロスでの体験を基にした異文化トレーニング。
ファシリテーター
異文化トレーニングを行う講師。参加者が自分で考えるのを補助する役割。
ゲームのキーワード
ゲームの名称が似ていて覚えづらいので、以下のようにキーワードを整理しました。
用語 | キーワード |
カルチャーアシミレーター | 問題事例、エピソード、選択肢から選ぶ |
バーンガ | トランプ、話さない、違うルール |
バファバファ | 異なる2つのグループ、疑似体験 |
エコトノス | 異なる3つ以上のグループ、疑似体験 |
アルバトロス | ロールプレイ、文化体験、ディスカッション |
過去問から学ぶ異文化トレーニング
異文化トレーニング
- H28-Ⅲ-問題9-問1
バーンガ
- H28-Ⅲ-問題9-問3
エコトノス
- H28-Ⅲ-問題9-問3
アルバトロス
- H28-Ⅲ-問題9-問3
異文化トレーニングに関する過去問の解説
R1-Ⅰ-問題8-問5 正解:4
カルチャーアシミレーターについて問われています。
カルチャーアシミレーターのキーワードは、
- 問題事例
- エピソード
- 選択肢から選ぶ
です。
4:問題事例を読み、選択肢の中から自分の考えに合うものを選び、理由を考えます。
正解は4です。
H27-Ⅰ-問題7-問5 正解:4
異文化摩擦のエピソードに対する複数の解釈を通じて、多様なものの見方への気づきを促す活動の名称が問われています。
- コンフリクト・マネジメント
- オピニオン・ギャップ
- クリティカル・シンキング
- カルチャー・アシミレーター
エピソードを読むと言えば、カルチャー・アシミレーターです。
正解は4です。
H26-Ⅰ-問題4-問2 正解:4
ファシリテーターの役割が問われています。
- トピックについて説明し、学習者に理解を促す。
- 学習者に立場を割り振り、立場に合わせた意見を持つよう促す。
- 話し合いの展開を学習者に予測させ、展開に応じた対応の仕方を示す。
- 学習者が見落としている視点等を示し、話し合いが進むようにする。
ファシリテーターは、学習者の手助けをする援助者です。
正解は4です。
H28-Ⅲ-問題9-問1 正解:1
異文化トレーニングについて問われています。
異文化トレーニングは、
1:参加者それぞれの文化的背景を考慮して、プログラム内容を構築します。
正解は1です。
H28-Ⅲ-問題9-問3 正解:4
異文化シミュレーションゲームの名称と内容の組み合わせが不適当なものが問われています。
- エコトノス/異なる3つの文化グループを設定して「国際会議」を開き、異文化間における意思決定の疑似体験を行う。→○
- アルバトロス/前半は種族を代表する男女2名によるロールプレイを見て、後半はその文化について気づいたことをディスカッションする。→○
- バーンガ/グループごとに異なるトランプを行い、他のグループに入って言葉を使わずにルールを学ぶ。→○
- バファバファ/架空の文化から来たバファバファ人に対して、参加者が専門家に扮して質問することで、その文化を探る。→×
ゲームのキーワードは以下です。
用語 | キーワード |
カルチャーアシミレーター | 問題事例、エピソード、選択肢から選ぶ |
バーンガ | トランプ、話さない、違うルール |
バファバファ | 異なる2つのグループ、疑似体験 |
エコトノス | 異なる3つ以上のグループ、疑似体験 |
アルバトロス | ロールプレイ、文化体験、ディスカッション |
1~3は正しいです。
バファバファは、参加者を2つのグループにわけて、お互いに異なった習慣や価値判断を与え、そのあとお互いのグループを訪れることで、異文化を体験します。
正解は4です。
H28-Ⅲ-問題9-問4 正解:2
ファシリテーターについて問われています。
2:参加者の考え方や論理の筋道などの思考的なプロセスに関与して、議論を促します。
正解は2です。
【日本語教育能力検定】異文化トレーニング過去問まとめ
以上、異文化トレーニングのまとめでした。
ゲーム名称と内容が急に問われると難しいと思いました。
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