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【日本語教育能力検定】授業の振り返り/自己研修型教師、インストラクショナル・デザイン(ID)、ADDIEモデル

【日本語教育能力検定】授業の振り返り
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今日の過去問まとめノートは、授業の振り返りです。

過去問では、授業の振り返りに関する問題が、

  • R1-Ⅰ-問題7-問3
  • H27-Ⅰ-問題6-問4
  • H26-Ⅰ-問題7-問1~3
  • H30-Ⅲ-問題15-問5
  • H28-Ⅲ-問題5-問4、5

にありました。

このまとめノートを見る前に知ってもらいたいことがありますので、ご覧になっていない方は、まず下の記事からご覧ください。

このブログを読む前の注意点
【日本語教育能力検定】独学まとめノート(過去問分析)を見る前に知ってもらいたいこと2020年10月日本語教育能力検定合格に向けて、養成講座の先生から教えてもらった効率的な勉強法を実践しています。過去問を元に自分のまとめたノート(解説)を載せています。...

授業の振り返りの基礎知識

授業の振り返りは、赤本P216~に載っています。

赤本に載っていないものは、日本語教育能力検定試験 分野別用語集を参考にしました。

自己研修型教師

従来の教授法を継承するだけでなく、学習者に最適と思われる教材や活動を創造することを自分に課し、努力を続けること。

Plan・Do・See

  • 授業の計画(Plan)
  • 活動(Do)
  • 評価(See)

について振り返ること。

インストラクショナル・デザイン(ID)

学習者のニーズに応え、あらゆる学習環境においても効率的・魅力的に教育効果を高めることを目的とした、システマティックに教育を設計・実施するための方法論。

ADDIEモデル

インストラクショナル・デザインの1つ。各段階の改善点を、次の教育設計にフィードバックし循環することで常に教育の改善を図る。

以下の頭文字から成る。

  • Analyze(分析)
  • Design(設計)
  • Develop(開発)
  • Implement (実施)
  • Evaluate(評価)

ティーチング・ポートフォリオ

授業に関するものを保管、整理することで、教師としても自己成長の過程と結果を記録するもの。

  • 教案
  • 教材
  • シラバスやスケジュール
  • 授業記録
  • 評価表など

アクションリサーチ

教師が自己成長を続けていくために、ケーススタディの形で行われる現場密着型の実践研究。

  • ①原因や現状の分析
  • ②先行研究などの調査・情報収集
  • ③改善策の立案・計画と実施
  • ④結果の分析・内省

から成る。

過去問から学ぶ授業の振り返り

自己研修型教師

  • H28-Ⅲ-問題5-問5
求められる姿勢・・・

  • 学習者の学習課程と結果を観察する姿勢。
  • 自分自身の言語教育観を認識する姿勢。
  • 既存の教授法を批判的に検討する姿勢。

アクションリサーチ

  • H26-Ⅰ-問題7-問2
  • 再現性を重視する伝統的な研究に比べ、やり方に柔軟性がある。
  • 授業担当者本人と他の教員が共働的に実施することが望ましい。
  • 予め方法論を明示し、それに沿って行われる。

Plan・Do・Seeの「See」の例

  • H27-Ⅰ-問題6-問4
教師同士で授業を参観しあい、学習者の反応などについて意見交換する。

ティーチング・ポートフォリオ

  • H30-Ⅲ-問題15-問5
  • 教育実践の内省記述と、記述を裏付ける資料で構成される。
  • メンターとの共同作業を通して作成することが推奨される。
  • 「責務」「理念」「方法」「成果」「目標」の5つの要素で整理して記述する。

ジャーナル

  • H27-Ⅲ-問題5-問4
授業の振り返りの方法の1つで、授業記録を書き、同じレベルの授業を担当する教師と共有し意見交換する。



授業の振り返りに関する過去問の解説

日本語教育能力検定の過去問解説

R1-Ⅰ-問題7-問3 正解:3

インストラクショナル・デザイン(ID)の理論の1つのADDIEモデルについて問われています。

ADDIEモデルは、

  • Analyze(分析)
  • Design(設計)
  • Develop(開発)
  • Implement (実施)
  • Evaluate(評価)

から成り立っています。

3:分析、設計、開発、実施、評価という教育・教材の設計プロセスを示したものです。

正解は3です。

H27-Ⅰ-問題6-問4 正解:2

Plan・Do・Seeの「See」の例が問われています。

Seeは評価です。

2:教師同士で授業を参観し、意見交換することは評価です。

正解は2です。

H26-Ⅰ-問題7-問1 正解:1

自己研修型について問われています。

自己研修型は、

1:学習者への対応方法や教師の役割を探るために、普段の授業を分析・研究します。

正解は1です。

H26-Ⅰ-問題7-問2 正解:4

教師の自己成長を促すアクションリサーチについて不適当なものが問われています。

1~3は正しいです。

4:仮説、実験、検証ではなく、

  • ①原因や現状の分析
  • ②先行研究などの調査・情報収集
  • ③改善策の立案・計画と実施
  • ④結果の分析・内省

を行います。

正解は4です。

H26-Ⅰ-問題7-問3 正解:2

教育改善を目的に、教師が自己省察に利用するデータや資料を集積したものが問われています。

  1. ケーススタディ
  2. ティーチングポートフォリオ
  3. プロトコルデータ
  4. フィールドノート

正解は2です。

H30-Ⅲ-問題15-問5 正解:3

ティーチング・ポートフォリオについて不適当なものが問われています。

1、2、4は正しいです。

3:同僚の授業を参与観察するものではありません。自分の振り返りです。

正解は3です。

H28-Ⅲ-問題5-問4 正解:2

授業の振り返りの方法の1つ「ジャーナル」について問われています。

ジャーナルは、赤本・用語集にありませんので、過去問から覚えます。

2:授業記録を書き、同じレベルの授業を担当する教師と共有し意見交換することです。

正解は2です。

H28-Ⅲ-問題5-問5 正解:3

自己研修型教師に求められる姿勢について不適当なものが問われています。

1、2、4は正しいです。

3:熟練教師の授業から学ぶこと大切ですが、忠実に模倣する必要はありません。

正解は3です。



授業の振り返りまとめ

以上、授業の振り返りのまとめでした。

参考文献

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