はじめまして、2020年(令和2年)日本語教育能力検定試験に無事一発合格できたCoco(ココ)です!
私は日本語教師養成講座に通いながら独学勉強し、
- 総勉強時間・・・205.5時間
- 合計費用・・・12,959円
を費やし合格しました。
独学勉強では、前もって計画立てて勉強を進めるのが良いと思います。
このページでは、日本語教育能力検定試験の勉強の始め方を書きます。
令和4年(2022年)より出題範囲が移行になっています。
詳しくはこちらをご覧ください。
出題範囲は少し変更になるようですが、構成は変更ありません。
【日本語教育能力検定】概要・2020年の結果
日本語教育能力検定試験の概要と直近の2020年の結果を書きます。
知っている人は、ここは飛ばしてください。
【日本語教育能力検定】試験概要
日本語教育能力検定試験は毎年10月に行われます。
試験概要は下記の通りで、試験Ⅰ~Ⅲから成ります。
大まかに特徴を言うと、マークシートと記述式から成り、聴解問題もあります。
時間は、9:50~16:40と朝から夕方まである試験です。
【日本語教育能力検定】2020年(令和2年)結果概要
- 合格点(推定)・・・162/220点(73.6%)
- 平均点・・・133.5/220点(60.7%)
- 合格率・・・28.7%
合格点は公式には発表されません。よって推定です。
合格の場合、自分が何点かもわかりません。
- 合格・・・合格通知書(点数なし)
- 不合格・・・試験Ⅰ~Ⅲそれぞれの点数と総合点、全体での位置(A~H)が載った通知書
が届きます。
合格率は、3割以下と結構難しめの試験です。
詳細は下記のページをご覧ください。
【日本語教育能力検定】効率的な独学勉強法
まず勉強法を知るのが大事です。
私はひたすら過去問を使って勉強しました。
他の予想問題集、練習問題は一切使っていません。
それは養成講座の先生から、過去問で勉強するのが一番効率的な方法だと聞いて納得したからです。
出題者は必ず過去の問題を参考にして、問題を作成します。よって、
過去問を解く→出題者の意図を把握→分析
を繰り返します。
詳細は下記のページをご覧ください。
【日本語教育能力検定】過去問を使ってどんな風に勉強する?
過去問を使って独学勉強するポイントは、
- 項目ごとに勉強する(例:試験Ⅰ-問題1)
- 用語、概念の例を覚える
- パターン分析をする
です。
過去問を一冊通しで勉強するのではなく、項目ごとに勉強していきます。(例:H26-Ⅰ-問題1→H27-Ⅰ-問題1→H28-Ⅰ-問題1…)
同じタイプの問題ごとに解いていくことで、問題の傾向や頻出項目が分かってきます。
その中で分からないものはすぐに参考書、解説本を使って答えを確認し用語や概念の例まで覚えていきます。
それをひたすら繰り返し、
「この用語よく出る~!」「○年の選択肢が○年では問題文になってる」
などパターン分析し、出題者の意図を理解していきます。
詳細はこちらをご覧ください。
【日本語教育能力検定】試験ごとの特徴・ポイント
日本語教育能力検定試験の出題範囲は、
- 社会・文化・地域
- 言語と社会
- 言語と心理
- 言語と教育
- 言語一般
の5つに分かれており、試験Ⅰ・Ⅲは基本的に「5.言語一般」から上に登って出題されます。
しかし明確な区分けはなく、色んな範囲が混ざっている問題もあります。
日本語教育能力検定試験Ⅰ
問題1
問題1は、5つの中から他と性質が異なるものを選ぶ問題です。
文法知識や音声などの「5.言語一般」の問題です。
6年分の過去問の目次をまとめたものはこちらです↓
過去問をまとめてみると、同じような問題もたくさんあります。
「~の用法」問題は毎年でています↓
問題2
学習者の誤用について、他の異なる種類のものを選ぶ問題です。
ここは割と簡単なゾーンで、コツがつかめれば満点(5問しかありませんが^^;)が取れます。
ポイントゲットゾーンだにゃー
解き方のポイント・勉強の仕方はこちらです↓
問題3
問題3はA~Dに分かれており、それぞれ大題が示されています。(例:H29-Ⅰ-問題3-A【音節とモーラ】)
「5.言語と一般」が中心です。
目次はこちらです↓
問題4~15
「4.言語と教育」「3.言語と心理」「2.言語と社会」「1.社会・文化・地域」の問題が続きます。(※急に「5.言語一般」の問題がでることもあり)
全て4択のマーク式問題です。
日本語教育能力検定試験Ⅱ
試験Ⅱは聴解問題です。
問題1~6まであり、それぞれ問題の特徴があります。毎年その形式は同じなので一番パターン化されている問題です。
対策すれば得点が取りやすい分野です。
私の場合試験1ヶ月前から聴解問題の勉強を始め、
- 自己採点・・・31/40(77.5%)
- 聴解問題の勉強時間・・・11.5時間
でしたので、短時間で伸ばしやすい部分と言えると思います。
聴解問題の特徴・解き方の詳細はこちらです↓
日本語教育能力検定試験Ⅲ
問題1~16
試験Ⅰが基礎的な知識だったのに対して、試験Ⅲは、応用的で難しくなります。
ところが令和2年度は試験Ⅰの方が難しく、受験者は困惑しました。
「5.言語一般」の問題からまた始まりますが、区分横断的な設問とされており試験Ⅰほど区分ごとではありません。
例年、問題5~8くらいで授業内容や概要から判断する問題解決能力が問われるような問題があります。ここは他と比べ簡単なゾーンです。(問題中の資料を見て判断できることもある。)
よって試験Ⅰで基礎を固めて試験Ⅲの過去問をすると、取り組みやすいと思います。
問題17
最後の問題は記述問題です。
お題に沿って、400字程度でマス目の解答用紙に記述します。
2020年(令和2年)のお題は「やさしい日本語」についてでした。
だ・である調で、3つくらいの段落に分けて簡潔に書くように心がけました。
配分は20/220点と大きいです。
構成を事前に決めておきササッと書けるように練習をしておくと安心です。
記述問題の勉強の仕方、ポイントの詳細はこちらです。
【日本語教育能力検定】当ブログの活用方法
過去問を使って、
- 同じ問題パターン
- 同じ出題範囲
- 同じキーワード
をまとめて勉強したいのであれば、当ブログが役に立つかもしれません。
怪しいセールスみたいな言い回しですが。
当ブログでは、試験Ⅰの問題1と3については目次を作りまとめ、キーワードごとに問題をまとめています。
過去問を用意して、当ブログのキーワードごとの問題番号を開いて解いていけば、項目ごとに勉強することができます。
項目ごとにまとめた目次はこちらです↓
ページの内容は、
- 問題番号
- 用語、概念説明
- 過去問解説
です。
実際のページはこんな感じです↓
当ブログのまとめノートを見る前に知ってもらいたいこと。必ずこちらのページをまずご覧ください。↓
テキストに基づいて正確に書くように努めていますが万一、間違いがあった際には問い合わせフォームかコメントより教えていただけると大変助かりますm(- -)m
【日本語教育能力検定】独学勉強法まとめ
以上、日本語教育能力検定試験の独学勉強の始め方でした。
みなさんの独学勉強が効率的に、楽しくはかどりますように^^