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【日本語教育能力検定】指導技術/提示・指示質問、IRF/IRE、ティーチャートーク、最近接発達領域(ZPD)

【日本語教育能力検定】指導技術
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今日の過去問は、指導技術です。

過去問では、指導技術に関する問題が、

  • R1-Ⅰ-問題4-問2、3、4
  • H28-Ⅰ-問題10-問5
  • H29-Ⅲ-問題11-問2
  • H29-Ⅲ-問題13-問4

にありました。

このまとめノートを見る前に知ってもらいたいことがありますので、ご覧になっていない方は、まず下の記事からご覧ください。

このブログを読む前の注意点
【日本語教育能力検定】独学まとめノート(過去問分析)を見る前に知ってもらいたいこと2020年10月日本語教育能力検定合格に向けて、養成講座の先生から教えてもらった効率的な勉強法を実践しています。過去問を元に自分のまとめたノート(解説)を載せています。...

指導技術の基礎知識

指導技術は、赤本P226~に載っています。

ティーチャートーク

語学教師が学習者に対してする話し方。学生のレベルなどに配慮し、理解可能な範囲で授業を行うことを常に心がける。

提示質問/ディスプレイ・クエスチョン

質問者が答えを知っていて尋ねる質問。例)今日は何曜日ですか。

指示質問/レファレンシャル・クエスチョン

質問者が答えを知らずに尋ねる質問。例)週末何をしましたか。

IRF/IRE型

教室の談話は、下記の構造から成り立っている。

  • I・・・Initiation(教師の発話の始動)
  • R・・・Response(学習者の応答)
  • F/E・・・Feedback/Evaluation(教師のフィードバック/評価)

例・・・

教師:今日何時に起きましたか。(教師の発話の始動)
学習者:今日7時に起きます。(学習者の応答)
教師:違いますよ。「今日7時に起きました。」と言いましょう。(教師のフィードバック/評価)

板書

書くタイミング、消すタイミング、文字のサイズや使用文字種のレイアウトは、授業前に事前に考える必要がある。

発達の最近接領域(ZPD)

他人からのアドバイスや示唆を受けて、何かができるようになる段階。(赤本P188)※学習観の変遷と学習理論・言語観にありますが、ここでまとめます。

過去問から学ぶ指導技術

フォーリナートークとティーチャートークに共通する特徴

  • H29-Ⅲ-問題13-問4
  • 複雑な構造の文を使わない。
  • 発話を明瞭化する。
  • 情報の内容を調節する。



指導技術に関する過去問の解説

日本語教育能力検定の過去問解説

R1-Ⅰ-問題4-問2 正解:1

学習者とコミュニケーションを図り易くするために簡略化した話し方、が問われています。

  1. ティーチャートーク
  2. ラポートトーク
  3. ケアテイカースピーチ
  4. インナースピーチ

正解は1です。

R1-Ⅰ-問題4-問3 正解:2

指示質問の説明が問われています。

  1. 正しく文が作れるかどうか確認する質問
  2. 教師が知らない情報を尋ねる質問
  3. 場面を提示し、推論を促して答えさせる質問
  4. 読解文の内容に関する事実関係を尋ねる質問

正解は2です。

R1-Ⅰ-問題4-問4 正解:4

板書の留意点について問われています。

  1. 授業の内容がわかるように、例文や説明をたくさん書く。
  2. 書き写す負担を軽減するため、出てきた単語を記すに留める。
  3. 書く内容は予め想定せず、学習者の反応によって決める。
  4. 教案を作成する段階で、いつ何を書くかを計画しておく。

授業の前に板書計画もします。

正解は4です。

H28-Ⅰ-問題10-問5 正解:2

最近接発達領域(ZPD)について問われています。

2:まだ一人ではできないが、他者のサポートを受ければできる領域です。

正解は2です。

H29-Ⅲ-問題11-問2 正解:4

IRE/IRFの典型例が問われています。

教師:自社の山田部長を取引先に紹介するときに、何と言いますか。
学習者:部長の山田です。
教師:はい、いいですね。

のように、

  • I・・・Initiation(教師の発話の始動)
  • R・・・Response(学習者の応答)
  • F/E・・・Feedback/Evaluation(教師のフィードバック/評価)

で構成されるのがIRF/IREです。

正解は4です。

H29-Ⅲ-問題13-問4 正解:2

フォーリナートークには見られないティーチャートークの特徴が問われています。

  1. 複雑な構造の文を使わない。
  2. 非文法的な発話を含まない。
  3. 発話を明瞭化する。
  4. 情報の内容を調節する。

2:外国人の友達には、その友達が分かる範囲で非文法的な発話もします。

他の3点はフォーリナートークにもティーチャートークにも共通する特徴です。

正解は2です。

フォーリナートーク・・・母語話者が非母語話者に対してする話し方。(赤本P346)



【日本語教育能力検定】指導技術の過去問まとめ

以上、指導技術の過去問まとめでした。

先日実習で、板書計画の大切さを身に染みて感じました。

Coco
Coco
板書計画がなっておらず、絵と文字カードでホワイトボードが埋め尽くされて大変なことになりました。

参考文献

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