今日の過去問まとめノートは、異文化コミュニケーションです。
過去問では、異文化コミュニケーションに関する問題が、
- H30-Ⅰ-問題8-問4
- H29-Ⅰ-問題8-問3
- R1-Ⅲ-問題9-問2
- H28-Ⅲ-問題9-問2
- H27-Ⅲ-問題9-問3~5
にありました。
このまとめノートを見る前に知ってもらいたいことがありますので、ご覧になっていない方は、まず下の記事からご覧ください。
異文化コミュニケーションの基礎知識
異文化コミュニケーションは、赤本P322~に載っています。
異文化コミュニケーション
自分とは異なる文化的背景を所持する人との間でのコミュニケーション。
アイデンティティ
自己同一性。自分が何者であるかと言う意識。
自文化中心主義
自分の文化が最も優れていると考え、自分の文化の尺度で他の文化を判断する。
マズローの欲求段階説/自己実現理論
人間の欲求をピラミッドに見立て、(上から)
- 自己実現の欲求
- 自我の欲求
- 親和の欲求
- 安全の欲求
- 生理的欲求
に分類した。
文化変容と社会
ベリーは、別の社会に入ると、参入者側、受入側がどのように対応するかによりその後の社会の在り方が変わると論じた。
- 統合
- 同化
- 離脱・分離
- 境界化・周辺化
の4つに分類した。
過去問から学ぶ異文化コミュニケーション
アイデンティティ
- H27-Ⅲ-問題9-問3
同化
- H27-Ⅲ-問題9-問4
統合
- H27-Ⅲ-問題9-問5
異文化コミュニケーションに関する過去問の解説
H30-Ⅰ-問題8-問4 正解:1
ベリーの唱えた文化変容の分離について問われています。
- 変化が最も小さく、自文化に閉じこもっている状態・・・分離・離脱
- 文化的・心理的に異文化の変容が最も大きい状態・・・同化
- 自文化と異文化の間で葛藤している状態・・・境界化・周辺化
- 自文化を保ち、異文化も受け入れている状態・・・統合
正解は1です。
H29-Ⅰ-問題8-問3 正解:3
ベリーが提唱した文化変容態度の周辺化について問われています。
- 自文化と留学先の文化に関心を持ち、それらを調和させる・・・統合
- 自文化を捨て、留学先の文化や人々との関係を重視する・・・同化
- 自文化、留学先の文化のどちらとも距離を取る・・・境界化・周辺化
- 自文化を保持し、留学先の文化や人々との関係を軽視する・・・離脱・分離
正解は3です。
R1-Ⅲ-問題9-問2 正解:4
マズローの最も高次の要求が問われています。
- 尊敬・承認欲求
- 所属・愛情欲求
- 生理的欲求
- 自己実現の欲求
マズローの欲求段階説は上から、
- 自己実現の欲求
- 自我の欲求
- 親和の欲求
- 安全の欲求
- 生理的欲求
なので、最も高次の欲求は4:自己実現の欲求です。
正解は4です。
H28-Ⅲ-問題9-問2 正解:1
自文化中心主義について問われています。
自文化中心主義とは、
1:自文化の価値基準を、他の文化にも当てはめようとうすること。
正解は1です。
H27-Ⅲ-問題9-問3 正解:4
アイデンティティの形成や維持・喪失への配慮について問われています。
4:日本人と容姿が似ている児童生徒に対しては、周囲からの同化への過剰期待が生じやすいので配慮が必要です。
正解は4です。
H27-Ⅲ-問題9-問4 正解:4
ベリーの文化受容態度の同化について不適当なものが問われています。
1~3は正しいです。
4:滞在国の文化に同化している人は、のちに帰国した際に、再適応しにくいです。
正解は4です。
H27-Ⅲ-問題9-問5 正解:2
ベリーの文化受容態度の統合について不適当なものが問われています。
統合は、自文化も滞在国との関係も良い理想的な状態です。
2:母国・滞在国いずれの文化でもない新しい文化を創造することが可能です。
正解は2です。
異文化コミュニケーションまとめ
以上、異文化コミュニケーションのまとめでした。
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