今日は、カルチャーショックです。
過去問では、カルチャーショックに関する問題が、
- Ｈ30-Ⅰ-問題8-問2、3
- Ｈ28-Ⅰ-問題8-問1～4
- R1-Ⅲ-問題9-問1
- Ｈ26-Ⅲ-問題16-問3
にありました。
このまとめノートを見る前に知ってもらいたいことがありますので、ご覧になっていない方は、まず下の記事からご覧ください。
カルチャーショックの基礎知識
カルチャーショックは、赤本P248～に載っています。
カルチャーショック
異文化と接触した際、自文化との違いに衝撃を受けること。
ハネムーン期
高い期待感で希望に満ち溢れている心理状態である異文化接触初期段階。
回復期
カルチャーショックからの脱出期。一時期の落ち込みを克服し、文化に順応する時期。
安定期
異文化を受け入れ、精神的にも安定する時期。
リエントリーショック
異文化に適応したのちに自文化に戻ると、異文化に入ったときと同じようなストレスを感じること。
Uカーブ
ハネムーン期、ショック期、回復期、安定期をグラフで表すとU字のようになること。
W曲線
異文化適応のUカーブと、リエントリーショックから脱出で起きるUカーブを合わせた名称。
コーピング
ストレスが起こる要因や、ストレス感情に働きかけることで、ストレスをなくしたり、軽減したりすること。（赤本記載なし。用語集より。）
過去問から学ぶカルチャーショック
Wカーブ
- Ｈ30-Ⅰ-問題8-問3
Uカーブ仮説
- Ｈ28-Ⅰ-問題8-問1
カルチャーショック
- Ｈ28-Ⅰ-問題8-問2
- Ｈ26-Ⅲ-問題16-問3
リエントリーショックが起きる理由
- Ｈ28-Ⅰ-問題8-問3
コーピング
- Ｈ28-Ⅰ-問題8-問4
カルチャーショックに関する過去問の解説
H30-Ⅰ-問題8-問2 正解：2
カルチャーショックについて問われています。
- 精神的に高揚した状態である。
- 身体的症状が伴うこともある。
- 自国では経験することはない。
- 瞬間的な心理的反応である。
カルチャーショックは、肌荒れしたり、頭痛がしたり、身体的症状がでることもあります。
正解は2です。
H30-Ⅰ-問題8-問3 正解：1
Wカーブについて問われています。
1：異文化への移動後から帰国後の適応の変化を示したもので、帰国後のショックの方が大きい場合もあります。
正解は1です。
H28-Ⅰ-問題8-問1 正解：3
Uカーブ仮説について問われています。
3：カーブの形は、異文化と自文化の違いの大きさによって異なります。
正解は3です。
H28-Ⅰ-問題8-問2 正解：4
カルチャーショックについて問われています。
自分では感じていなくても、少しのストレスが積み重なって、カルチャーショックは、現れます。
4：異文化下でのストレスの蓄積により、徐々に現れることが多いです。
正解は4です。
H28-Ⅰ-問題8-問3 正解：3
リエントリーショックが起きる理由で不適当なものが問われています。
1、2、4は正しいです。
3：外国滞在中の自身の価値観の変化に気づいていると、リエントリーショックは起きにくいです。
正解は3です。
H28-Ⅰ-問題8-問4 正解：1
異文化間移動において生じたストレスを除去したり緩和したりすることが問われています。
- コーピング
- アフォーダンス
- フィルタリング
- コンコーダンス
正解は1です。
R1-Ⅲ-問題9-問1 正解：2
移住後の生活のメンタル・ヘルスについて問われています。
2：移住後3ヶ月～18ヶ月、特に12ヶ月前後の人が精神面で危機に陥りやすいそうです。
正解は2です。
H26-Ⅲ-問題16-問3 正解：1
カルチャーショック、リエントリーショックについて問われています。
人によっては、
1：カルチャーショックよりも、リエントリーショックの方が大きい場合があります。
正解は1です。
【日本語教育能力検定】カルチャーショック過去問まとめ
以上、カルチャーショックの過去問まとめでした。
カルチャーショックの問題は、他と比べると取り組みやすい気がします。
- 公益財団法人日本国際教育支援協会『日本語教育能力検定試験試験問題』
凡人社
- ヒューマンアカデミー著『日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド4版』
- ヒューマンアカデミー著『日本語教育能力検定試験分野別用語集』
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