こんにちは、2020年(令和2年度)日本語教育能力検定試験に合格できたCocoです。
試験Ⅱの聴解問題の勉強は、どうすればいいんだと思いませんか。
過去問付属のCD聞くの面倒だな~と思いますよね・・・でも残念ながら聞くしかありません!
試験Ⅱの聴解問題は、一番パターン化されている問題です。
対策すれば得点が取りやすい分野なので、なるべく早くから対策を始めて問題に慣れておくことが必要です。
私の場合試験1ヶ月前から聴解問題の勉強を始め、
- 自己採点・・・31/40(77.5%)
- 聴解問題の勉強時間・・・11.5時間
でした。
このページでは、
を書きます。
【日本語教育能力検定】聴解問題のポイント
養成講座の先生から聞いた聴解問題のポイントは、下記の通りです。
- 8割得点することを目指す。(最低でも40点中の30点は取る。)
- 問題3は満点が狙える問題なので、満点を目指す。
- 繰り返し過去問を解き、番号ごとの特徴を把握する。
- 読み上げる説明の中にもヒントがあるので、常に気を抜かない。
聴解問題は試験Ⅰ・Ⅲに比べてパターン化しているので、対策が取りやすい得点ゲットゾーンです。
日本語教育能力検定試験は7割くらいとらないと合格は難しいので、試験Ⅱ聴解問題は8割を目指すよう言われました。
あと問題を読み上げる説明の中にヒントがある場合があるので、常に気を抜かないよう言われました。
例えば、問題5で「これは初級の聴解問題です。」と言えば「初級」もヒントになり、初級ではこの単語や文法が難しいという解答になることもあります。
【日本語教育能力検定】聴解問題の勉強方法
私はこんな感じで勉強しました。
- Amazon Kindleで読める解説本で聴解問題のポイントを知る。
- 過去問6年分の同じ問題番号を解いて傾向を知る。(例:H26問題1→H27問題1→H28問題1・・・)
- 問題1~6を通して解く(1年分・週に2回)
まず、Amazon Kindle Unlimitedで読める解説本『日本語教育の検定問題を解く概説』で問題のポイント、特徴を知りました。
日本語教育の検定問題を解く: 令和元年度-平成28年度 日本語教育能力検定試験 概説
この本でまず問題の特徴を押さえました。
次に実際の問題の傾向を知るために、同じ問題番号を過去問6年分解きました。(例:H26問題1→H27問題1→H28問題1・・・)
すると何が問われているのか、何に注意すればいいのか問題番号ごとのパターンが段々分かってきました。
パターンが分かったら、今度は問題1から6を通して過去問1年分解きます。最初は参考書を見ながら解きました。
そして試験1週間前にやっと音声表などを見ずに、自力で解けるようになりました。
この方法で自己採点では、40点中31点の得点でした。
聴解問題にかかった勉強時間は、合計11.5時間でした。
【日本語教育能力検定】私の聴解問題の解き方
問題番号ごとの特徴と、私が受験した令和2年の聴解の点数と解き方を紹介します。
問題1(令和2年試験の私の点数:6点中5点)
学習者の誤ったアクセントの上げ下げを選択する問題です。
まずは問題が始まったら、アクセントの数字の上に平仮名を書きます。
これは試験中みなさんしていたと思います。試験が始まって説明文が流れているとき、鉛筆でササっと書いてる音が聞こえてきました。
この問題のポイントは、アクセントと言っても問題用紙上、2つの階段しかないということです。前の音より下がっていれば下、上がっていれば上と判断します。
問題2(令和2年試験の私の点数:6点中3点)
学習者の発音上の誤りの種類を選択する問題です。学習者が発話し、教師が言い直します。
発音の問題点の選択肢は、
- 拍の長さ
- プロミネンス
- アクセントの下がり目
- 句末・文末イントネーション
- ポーズの位置(令和元年初出)
- 特殊拍の種類(令和2年初出)
があります。
問題点が一つならまだしも、複合で選択肢になっている場合もあります。例えば「拍の長さとアクセントの下がり目」など。
私はアクセントが合っているかを注意しながら聞き、合っていればアクセント以外の選択肢。アクセントが違っていればアクセントを含む選択肢から選ぶという風にしていました。
注意することがたくさんある上に1回しか言わないので、集中力がものすごく必要でした。
問題3(令和2年試験の私の点数:8点中5点)
学習者の発音上の誤りを、今度は口腔断面図と音声記号表から判断する問題です。
選択肢は、口腔断面図と
- 調音点
- 調音法
- 声帯振動
- 舌の高さ
- 舌の前後位置
- 気息の有無
- 唇のまるめ
などです。
これは口腔断面図と音声記号表を覚えてしまえば大丈夫です。
私は5点しか取れませんでしたが^^;
音声記号表とはこういうのです↓
口腔断面図のポイントは、鼻腔の通路が閉じているか開いているか(鼻音)と、舌の位置です。
これは参考書の口腔断面図を見ながら問題を解き、慣れていきました。
音声記号表と舌の位置表は説明文が流れているときに、余白に記入します。
まず舌の位置表はこんな感じです。
舌の位置の問題だと、学習者が「おります」を「うります」と言ったとします。
「オ」と「ウ」は、舌の高さが相違し「オ」は円唇です。
よって答えは「舌の高さと唇のまるめ」です。
続いて音声記号表はこんな感じです。
問題の解き方は、例えば「こども」を「ころも」と言ったとします。
「ど(ダ行)」と「ろ(ラ行)」は調音点は歯茎で同じですが、調音法が破裂音と弾き音で相違します。
よって答えは「調音法」です。
実際に解くときはどの調音法かなどは意識せず、同じ行にあるかないかだけチェックしました。
試験で実際に書いた表もこんなに簡易的です↓汚い字ですが^^;
問題4(令和2年試験の私の点数:6点中6点)
日本語を母語とする人と母語としない人の会話などを聞いて問いに答える問題です。
問題文、選択肢にヒントがたくさんあるので、問題文が読まれるまでの時間にササッと読み込みます。
この問題は、過去問を何度も解いていると慣れてきて解けるようになりました。
問題5(令和2年試験の私の点数:6点中5点)
日本語学習者向けの聴解教材などを聞いて問いに答える問題です。
図がある場合とない場合があります。
図と問題文と選択肢にヒントがたくさんあるので、問題文が読まれるまでの時間にササッと読み込みます。
そして読まれる問題文にもヒントがあるので(「初級向けの聴解問題」など)、問題文もちゃんと聞いてメモを取ります。
問題6(令和2年試験の私の点数:8点中7点)
学習者の短文に含まれる誤りの説明を選択する問題です。
これは聴解問題というより文法知識の問題です。
例えば、学習者が「好きけど」と言うのは「ナ形容詞の活用の誤り」など。
どこが間違ってるかの聞き取りは簡単なので聴解問題というより、5.言語一般の文法知識が問われます。
なので問題6は、マーク式問題の対策をしておき、過去問を何回かすれば解ける問題です。
【日本語教育能力検定】聴解問題の勉強法まとめ
以上、聴解問題の勉強法についてでした。
CDを流して勉強するのが億劫で、後回しになりがちでしたが対策をすれば解けると分かりました。
聴解問題もマークシートの問題と同様、過去問しかしていません。
その他:日本語教育能力検定試験に関するページ
音声記号表を覚える独学勉強法・簡易的な音声表の書き方↓
2020年検定試験の合格点(推定)・平均点・合格率↓
無事一発合格しました↓
養成講座の先生から聞いた一発合格の勉強の仕方↓
Amazonでタダor199円で日本語教育能力検定の過去問解説を見る↓
ブログランキング
ブログランキングに参加しています。
押してもらえると大変嬉しいです。
下のアイコンを押してもらって、各ブログサイトに移れば完了です。
ありがとうございます^^