こんにちは、2020年(令和2年度)日本語教育能力検定試験に合格できたCocoです。
私のように音声記号表のこと思い出したくない人はいませんか。w
しかし音声記号表は日本語教育能力検定試験を勉強するには必須でした。
上記の表を簡易的に書くとこんな感じになります。↓
実際に私が試験で書いた簡易表はこれです。↓
この音声簡易表を元に試験問題を解きました。
このページでは、
を紹介します。
【日本語教育能力検定】簡易的な音声記号表
日本語教育能力検定試験中に使える簡単な音声記号の書き方を紹介します。
参考にしたのは、赤本(『日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド4版』)P407※12の覚え方です。
ヒューマンアカデミー講師の猪塚元(いのつか はじめ)先生がeラーニングでも言っているので、ご存知の方も多いと思います。
- 加賀は(カガワ)難攻(軟口蓋)
- 火矢(ヒヤ)で後攻(硬口蓋)
- サザ(ン)タダならしけい(歯茎)
これを元に、下記の表を書きます。
まず「加賀は(カガワ)難攻(軟口蓋)」
「カ」「ガ」「ワ」を軟口蓋の行に書きます。
次に「火矢(ヒヤ)で後攻(硬口蓋)」
「ヒ」と「ヤ」を硬口蓋の行に書きます。
そして「サザ(ン)タダならしけい(歯茎)」
「サ」「ザ」「タ」「ダ」「ナ」「ラ」を歯茎の行に書きます。
基本の3行ができたらもう少し。
歯茎のイの段(ラ行は不要)をずらして書きます。このとき「チ」と「ヂ」は一段上にずらします。
ヂは赤本ではジ[ʥ]となっています。ジ[ʑ]と区別するためヂと書いています。
次にハ行を付け加えます。そのとき「マ」もついでに鼻音に書きます。
「ハヘホ」は声門、「フ」「パ」「バ」「マ」を両唇に。
そして「カ゜ツるぁ」を最後に書きます。(カツラと覚えます。)
- カの鼻濁音「カ゜」・・・ガの下
- 「ツ」・・・チの左横
- 巻き舌「るぁ」・・・枠外
これで完成です!
巻き舌「るぁ」は、試験Ⅱの過去問をしていく中であった方がいいなと思い付け加えることにしました。
例えば聴解問題にて、「ら」が巻き舌「るぁ」に誤っていれば巻き舌は日本の音声表の調音法にない(枠外)なので調音法が誤りということになります。
(※「るぁ」の発音方法によっては調音点も合わせて違うこともあり。)
この表がさっと書ければ、大体の音声問題は対応できると思います。
【日本語教育能力検定】音声記号表を使う場面
音声記号表を使う場面は、
- 試験Ⅰ-問題1音声の間違い探し問題
- 試験Ⅱ-問題3聴解問題
- その他音声に関する問題(試験Ⅰ・Ⅲで急に出てきてビックリする)
と結構色んな場面で使用します。
例えば平成28年試験Ⅰ-問題1-(1)は、
- [ɸ]・・・フ
- [ҫ]・・・ヒ
- [s]・・・サ行
- [ɾ]・・・ラ行
- [θ]・・・think
この中から他と違うものを選ぶ問題でした。
4が弾き音で、4以外が摩擦音なので正解は4です。
音声表を覚えていないと、最初の問題から大パニックです。
試験Ⅰ、Ⅲでは表を書かずに思い出す作業ができるかもしれませんが、試験Ⅱの聴解問題では音声を聞きながら時間がないので前もって表を書くのが良いと思います。
【日本語教育能力検定】簡易的な音声記号表まとめ
以上、日本語教育能力検定試験中に書く簡易的な音声表についてでした。
音声が得意な人や、日本語教師を既にされている人は表を書かずに解けると思いますが、
私のように音声が苦手で表がなかなか覚えられない!という人はぜひ参考にしてみてください^^
その他:日本語教育能力検定試験に関するページ
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