今日の過去問は、言語記号の特徴です。
過去問では、言語記号の特徴に関する問題が、下記にありました。
- R1-Ⅰ-問題3-B-(6)
- H29-Ⅰ-問題3-D-(17)~(19)
このまとめノートを見る前に知ってもらいたいことがありますので、ご覧になっていない方は、まず下の記事からご覧ください。
言語記号の特徴の基礎知識
言語記号の特徴は、赤本P98~に載っています。
恣意性
表象(もの・こと)と、その観念(意味・内容)の結びつきは、必然性がないこと。
具体例を見ます。
一般的には、
- ○・・・正解
- ×・・・不正解
を意味するが、
- ¥・・・正解
- $・・・不正解
でも構わないということ。
ちなみにこの例で思い出したのですが、アメリカ留学中に受けたテストの採点では、
- 正解・・・解答の横に小さくチョンとチェックされる
- 不正解・・・解答が○で囲まれる
と簡単に言えば、○×が日本と逆になっていました。
○と×になんの意味(正解・不正解)もないことがよく分かります。
分節性・二重分節性
「文」から「語(形態素)」へ、さらに「音素」へと分けられること。
この分節性のおかげで、新しい「語(形態素)」さえ補えば、無限の「文」を作り出すことができ、無限の意味を表すことができます。
超越性
過去・未来・想像上などその場にない対象のことを話せること。
これは赤本に載っていないので、過去問を元に覚えます。
下記の論文も参考にしました。
(参考:田村香織、橋本敬online言語コミュニケーションにおける超越性の成立に関する実験的アプローチ)
生産性
初めて見る物体や物事を言語化することができること。
こちらも赤本に載っていないので、過去問を元に覚えます。
言語記号の特徴に関する過去問の解説
R1-Ⅰ-問題3-B-(6)正解:2
言語記号は恩恵と意味との間に必然的な関係がないことを何というかが問われています。
- 蓋然性
- 恣意性
- 経済性
- 構成性
恣意性・・・表象(もの・こと)と、その観念(意味・内容)の結びつきは、必然性がないこと。
正解は2です。
H29-Ⅰ-問題3-D【人間言語の特徴】(17)正解:1
二重分節性について問われています。
二重分節性とは、
1:文は形態素に分けられ、形態素は音素に分けられる。
正解は1です。
H29-Ⅰ-問題3-D【人間言語の特徴】(18)正解:4
超越性について問われています。
4:過去や未来の事態を表せるのは、超越性があるためである。
正解は4です。
H29-Ⅰ-問題3-D【人間言語の特徴】(19)正解:3
初めて見る物体や物事を言語化することができる特徴を何というかが問われています。
- 普遍性
- 恣意性
- 生産性
- 文化伝承性
正解は3です。
言語記号の特徴/恣意性・二重分節性・超越性・生産性まとめ
以上、言語記号の特徴のまとめでした。
考えたこともないような当たり前の特徴ですが、改めて言われると確かにそうだな~と面白いです。
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