今日の過去問まとめノートは、日本語史と日本語教育史です。
過去問では、日本語史と日本語教育史に関する問題が、
- H29-Ⅰ-問題15-問1~5
- H28-Ⅰ-問題14-問1~5
- R1-Ⅲ-問題16-問1~4
にありました。
本題の前に・・・
今回で「1.社会・文化・地域」分野のまとめが終わりです。
本当は「5.言語一般」分野に戻ってまとめきれていないところを、まとめたかったのですが、時間がなく検定前のブログ更新は本日が最後です。
今までブログを見ていただいた方、ありがとうございました!
皆様が検定で勉強の成果と実力が発揮できますよう祈願しております。
検定が終わったら、ヒューマンアカデミーの模擬授業の実習のことを記事にしたいと思っていますので、もしよかったらまたブログを見に来てください。
本当にありがとうございました^^
このまとめノートを見る前に知ってもらいたいことがありますので、ご覧になっていない方は、まず下の記事からご覧ください。
日本語史の基礎知識
日本語史は、赤本P162~に載っています。※『5言語一般』分野ですがここでまとめます。
『日本大文典』
宣教師のロドリゲスが17世紀初めに編集した日本語研究史。
キリシタン資料
キリシタン宣教師が日本語を書き表す際、ローマ字書きなどで表記していた資料。16世紀~17世紀初めごろの日本語音を知る手掛かりとなっている。
日本語教育史の基礎知識
日本語教育史は、赤本P385~に載っています。
台湾
1894~1895年日清戦争の結果、下関条約により1895年日本の植民地となった。伊沢修二が日本語教育を開始した。1899年山口喜一郎がグアンメソッドを応用した山口式直説法を台湾にて実践した。
国語教育
現在の国語教育は文部科学省の決めた小・中・高等学校の12年の学習指導要綱に基づく、国語科の単元を積み上げる教育を指す。
戦前は本土でも「国語科」の教育を指したが、植民地では日本語を教えることは「国語」を教えるといい、全教科を日本語で全て教えることを「国語教育」といった。
過去問から学ぶ日本語史と日本語教育史
『日本大文典』
- H29-Ⅰ-問題15-問1、2
国語教育と日本語教育
- R1-Ⅲ-問題16-問1
標準語
- R1-Ⅲ-問題16-問3
日本語史と日本語教育史に関する過去問の解説
H29-Ⅰ-問題15-問1 正解:3
『日本大文典』について問われています。
3:当時の日本語文法を中心にポルトガル語によって詳細に記した文法書です。
正解は3です。
H29-Ⅰ-問題15-問2 正解:1
『日本大文典』などの宣教師によって整備が行われた書物が現在何と呼ばれているか問われています。
1:キリシタン版と呼ばれているそうです。
正解は1です。
H29-Ⅰ-問題15-問3 正解:3
鎖国時代に海上遭難した日本人漂流民について、人名と活動内容が問われています。
3:大黒屋光太夫が『欽定全世界言語比較辞典』の改定に携わったそうです。
正解は3です。
H29-Ⅰ-問題15-問4 正解:2
19世紀半ば、資料をオランダに持ち帰りヨーロッパにおける日本語研究勃興の契機となった長崎出島のオランダ商館医が問われています。
2:シーボルトです。
正解は2です。
H29-Ⅰ-問題15-問5 正解:4
ヨーロッパにおける日本学研究について最初に日本語講座が設立された高等教育機関が問われています。
4:ライデン大学だそうです。
正解は4です。
H28-Ⅰ-問題14-問1 正解:3
日本が台湾を植民地とした契機が問われています。
- 第一世界大戦
- 義和団の乱
- 日清戦争
- 日露戦争
正解は3です。
H28-Ⅰ-問題14-問2 正解:2
1895年台湾で日本語教育を開始した中心人物が問われています。
- 大出正篤
- 伊沢修二
- 長沼直兄
- 松本亀次郎
正解は2です。
H28-Ⅰ-問題14-問3 正解:1
山口喜一郎が台湾で導入した新しい教授法が問われています。
- グアン・メソッド
- ナチュラル・アプローチ
- サジェストぺディア
- サイレントウェイ
山口喜一郎といえば、グアン・メソッドです。
正解は1です。
H28-Ⅰ-問題14-問4 正解:1
1912年台湾公学校規則改正後に発行された教科書で統一された仮名遣いについて問われています。
- 歴史的仮名遣い
- 現代仮名遣い
- 表音式仮名遣い
- 棒引仮名遣い
正解は1です。
H28-Ⅰ-問題14-問5 正解:3
国語常用家庭という制度で与えられた特典について問われています。
3:官公署の職員として採用される機会を与えられたそうです。
正解は3です。
R1-Ⅲ-問題16-問1 正解:3
「国語教育」と「日本語教育」について問われています。
- 国語教育-学校の教科としての言語の教育
- 日本語教育-広義の外国語としての言葉の教育
です。
正解は3です。
R1-Ⅲ-問題16-問2 正解:1
歴史的に見れば国語は近代になって成立したということについて問われています。
1:国民統合の象徴としての役割を担ったそうです。
正解は1です。
R1-Ⅲ-問題16-問3 正解:4
標準語について不適当なものが問われています。
- 標準語の普及に向けたラジオの放送用語が整備された。○
- 標準語の普及には国による国語教科書の刊行が影響した。○
- 標準語という用語は20世紀初頭に一般に普及した。○
- 標準語は共通語と対立する概念として普及した。×
正解は4です。
R1-Ⅲ-問題16-問4 正解:2
言文一致体の成立について問われています。
2:二葉亭四迷や山田美妙は小説を書く中で、口語文を使うことを試みたそうです。
正解は2です。
日本語史と日本語教育史の過去問まとめ
以上、日本語史と日本語教育史のまとめでした。
初耳ワードが満載で難しかったです。単に問題紹介になってしまいました。
鎖国時代に海上遭難した日本人漂流民・・・?がこの試験で問われるとは思いませんでした!
今回で「1.社会・地域・文化」をまとめ終わりました。
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