今日の過去問まとめノートは、言語の多様性です。
過去問では、言語の多様性に関する問題が、
- R1-Ⅰ-問題12-問5
- H29-Ⅲ-問題7-問2
- H29-Ⅲ-問題13-問4、5
- H27-Ⅲ-問題16-問3~5
- H26-Ⅲ-問題13-問2~4
にありました。
このまとめノートを見る前に知ってもらいたいことがありますので、ご覧になっていない方は、まず下の記事からご覧ください。
言語の多様性の基礎知識
言語の多様性は、赤本P344~に載っています。
やさしい日本語
1995年の阪神淡路大震災を機に、普段使われている日本語をより簡単にして理解しやすい日本語の必要性が提起された。例)津波-とても大きな波
外国人向け防災マニュアルや行政文書、ツーリズム、外国人の多い職場でも使用されるようになっている。
ティーチャートーク
語学教師が学習者に対してする話し方。学生のレベルなどに配慮し、理解可能な範囲で授業を行うことを常に心がける。
フォーリナートーク
母語話者が非母語話者に対してする話し方。
待遇表現
話し手と相手との上下意識、親疎などの社会的、心理距離に基づく言語表現。
過去問から学ぶ言語の多様性
減災のためのやさしい日本語言い換えルール
- R1-Ⅰ-問題12-問5
言語の多様性に関する過去問の解説
R1-Ⅰ-問題12-問5 正解:2
減災のためのやさしい日本語の言い換えルールに当てはまらないものが問われています。
2:出来事についての詳細の情報をたくさん入れるのは、非母語話者にとって混乱します。
正解は2です。
H29-Ⅲ-問題7-問2 正解:4
やさしい日本語に関して「NHK NEWS WEB EASY」のガイドラインが問われています。
4:簡略化しても、自然な日本語となることが必要とされています。
正解は4です。
H29-Ⅲ-問題13-問4 正解:2
フォーリナートークには見られないティーチャートークの特徴が問われています。
- 複雑な構造の文を使わない。
- 非文法的な発話を含まない。
- 発話を明瞭化する。
- 情報の内容を調節する。
2:外国人の友達には、その友達が分かる範囲で非文法的な発話もします。
2以外は、フォーリナートークにもティーチャートークにも共通する特徴です。
正解は2です。
H29-Ⅲ-問題13-問5 正解:3
学習者側から母語話者側にフォーリナートークを減らすように働きかける方策の例が問われています。
3:日本語母語話者の発話を理解した時は、理解したという合図を出すと、徐々にフォーリナートークが減ります。
正解は3です。
H27-Ⅲ-問題16-問3 正解:1
やさしい日本語による情報提供が、自治体や国際交流協会を中心に広がっていることついて問われています。
1:多くの自治体が多言語対応の限界を理由にやさしい日本語を導入しているそうです。
正解は1です。
H27-Ⅲ-問題16-問4 正解:4
ウェブ媒体を用いたやさしい日本語による情報提供について不適当なものが問われています。
正解は4です。
実際にウェブページを見ていただくと分かりますが、1~3は簡単な日本語で漢字にふり仮名もありますが、nippon.comは、難しいです。
H27-Ⅲ-問題16-問5 正解:2
フォーリナートークについて問われています。
2:外国人との接触経験がフォーリナートークの用い方に影響します。慣れている人とそうでない人では、用い方が相違します。
正解は2です。
H26-Ⅲ-問題13-問2 正解:2
やさしい日本語に言い換えるルールの例が問われています。
2:「使える」を「使うことができる」と言う方がいいです。
正解は2です。
H26-Ⅲ-問題13-問3 正解:3
災害時によく使われる語は、言い換えずにやさしい日本語を添えることについて問われています。
- 県/市
- 大規模な
- 余震
- おそれ
3:余震はよく使われる語のため、言い換えずそのまま使い、やさしい日本語を添えるべきとされています。
正解は3です。
H26-Ⅲ-問題13-問4 正解:4
災害時によく使われる語について、言い換えだけでは問題解決に不十分なため、付随情報も提供することが必要な語が問われています。
- 校庭
- 地割れ
- 消火器
- 給水
4:給水は、言い換えだけでなくどこで水がもらえるのかなどの付随情報も必要です。
正解は4です。
言語の多様性まとめ
以上、言語の多様性のまとめでした。
今回で「4.言語と社会」を終了し、次回より最後の「5.社会・文化・地域」に入ります。
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