今日の過去問まとめノートは、グライスの協調の原理です。
本題の前に・・・
アルファ国際学院からも2020年日本語教育能力検定試験の解答速報がでています。
>>アルファ国際学院 検定試験 解答速報 ←2021/1/6ページがなくなっています。
アルクの解答速報と相違する解答が12個ありました。(Cocoふんわり調べ)
アルクさんの解答で気になっていた比較文化の知識について(試験Ⅲ-問題3-問4)は、
アルファさんの解答では、
2:日本語は「なる」型言語、英語は「する」型言語である
になっていたので納得でした。
過去問では、グライスの協調の原理に関する問題が、
- R1-Ⅲ-問題12-問1
- H27-Ⅲ-問題12-問3
にありました。
このまとめノートを見る前に知ってもらいたいことがありますので、ご覧になっていない方は、まず下の記事からご覧ください。
グライスの協調の原理の基礎知識
グライスの協調の原理は、赤本P136~に載っています。
量の公理
必要な量の情報を提供すること。
違反例)「あと3時間26分45秒で会議が始まります。」
質の公理
自分が嘘と分かっていることや、確信していないことをは言わないこと。
違反例)「5分後に雨が上がります。」
関係の公理
会話に関係あることだけを話すこと。
例)「昨日どこか行った?」-「体調悪くて。」違反しているように見えるが、「体調が悪く、どこにも行っていない」という回答なので関係している。
様式の公理
不明瞭、曖昧な言い方をせず、簡潔に明瞭に話すこと。
違反例)「資料できてる?」「ええと、会議の30分前にはできると思うのですが、例の作業分析結果が難航しておりまして遅れていて・・・(続く)」
グライスの協調の原理に関する過去問の解説
R1-Ⅲ-問題3-問3 正解:4
グライスの協調の原理について、関係の公理に違反している例が問われています。
- 先生が好きかと聞かれて「好きなような嫌いなような」と答える。・・・曖昧→様式の公理
- 初対面の人に住んでいる場所を聞かれて「地球」と答える。・・・大きすぎ→量の公理/曖昧→様式の公理
- 今の時間を聞かれて「1時半の2時間半前です」と答える。・・・曖昧→様式の公理
- 車の運転ができるか聞かれて「山登りが好きです」と答える。・・・関係ない→関係の公理
正解は4です。
Amazon Kindleで読める過去問解説本では、
2が曖昧なので様態の公理の違反となっていましたが、私は量の公理違反でないかと思いました。どちらにしても正答とは無関係です。
2019年 日本語教育の検定問題を解く: 令和元年度日本語教育能力検定試験 解答と解説
(参考:2019年 新田豊『日本語教育の検定問題を解く: 令和元年度日本語教育能力検定試験 解答と解説 Kindle版』)
H29-Ⅲ-問題3-問3 正解:3
グライスの会話の公理の中で、質の公理に違反していることを伝える発話例がとわれています。
質の公理は、自分が嘘と分かっていることや、確信していないことをは言わないことです。
3:「間違っているかもしれませんが」と言うのは、質の公理に違反していることを伝えています。
正解は3です。
グライスの協調の原理過去問まとめ
以上、グライスの協調の原理まとめでした。
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