日本語学校の非常勤講師になって7か月経ちました!
自分の備忘録のためにも感じたこと、勉強になったことをまとめたいと思います。
すでに日本語教師をされている方には当たり前の内容だと思いますが…、新米日本語教師の私にとって驚いたこと、面白いと思ったことなどを記します。
1か月目の日記はこちら↓
日本語教師7か月目
ゲームでこんなに盛り上がる?!
今月はオンライン授業から対面授業に戻りました!対面、万歳!(^^)!
大変だったオンライン授業についてはこちら↓
やっぱり対面授業が楽しい~~!と実感しています。
生徒は楽だからオンラインのほうがいいんだろうなと予想していたのですが、「学校に来られて嬉しい。」「オンラインは嫌だった。」という意見もあり、安心しました。
そんな対面授業に戻ったある日、2,3人のチーム対抗で問題を解かせました。
きっかけはテキストを忘れていた生徒が多く(オンラインぼけ?)、しょうがなくゲームっぽくしてみたのですが、、、、これが予想外に盛り上がりました!
一人で解かせると、ちゃんとする人、しないで寝ようとする人に分かれるのですが、チーム対抗にさせたことで「負けられない!」とみんなで協力して問題に取り組んでいました。
これぞ協働学習!
私がペラペラしゃべって説明するより、よっぽど集中するし記憶にも残るだろうなと思いました。
今までの授業で一番盛り上がり、授業の成功体験の一つになりました。
実りのある授業になるのであれば、これからもゲームを上手く取り入れたいです。
こんなに盛り上がるのは本当に予想外で、日本の同年代とは違う気がしました。
日本の20代前半なら、こんなに盛り上がらないはず。少なくとも私が同年代のときはこんなに素直じゃなかった。w
いい意味で精神年齢が幼いというか、すれてなくて素直なので、まだまだこういうゲームに一生懸命になってくれるんだなぁと新たな発見でした。
新米日本語教師の気づき
雑談に挑戦中
やっと語彙コントロールに少し慣れ、心の余裕が出てきまして、授業の最初に雑談をするようにしています。
雑談と言えば、天気!
自分が生徒の時は、天気の話をする先生に対して、「また天気の話~。」「早く授業して。」と思っていましたが、、、
自分が先生になると天気の話をしたいのがよくわかります。w
一番当たり障りがなく、簡単ですね。「今日も暑いですね~!」とか「昨日、雨すごかったですね!」とか天気に頼りっぱなし・・・
先日コロナのワクチンを受けたので、今日の雑談はこれだ!と天気以外の話もしてみました。
そこでちょっと思ったことがあるので、会話の内容をご紹介します。
私「先週、コロナのワクチンを受けました。でも熱が出なかったんですよ~。びっくり。」
生徒「何のワクチンですか。」
私「(ん?コロナと言ったけど・・・聞き取れなかったかな。でも今ワクチンと言えばコロナ・・・)コロナのワクチンです。」
生徒「何のワクチンですか。」
私「(ん?!同じ質問…コロナじゃないとすれば・・・あ!もしかして)ファイザーです。」
生徒「あ~ファイザーですね。」
という具合になりました。
この会話はこれで終わったのですが、あとから考えたらもっとフォローすべきだったと思いました。
今回は私が「あ~この生徒はどの会社のワクチンか聞いているのか。」と推測して、会話が成り立ちましたが、実際のコミュニケーションではそうもいかないかもしれません。
生徒は「何のワクチンですか。」と同じ質問を繰り返すだけでしたが、相手が理解していないのであれば質問を変えることが必要です。
さっきの質問は、「どの会社のワクチンですか。」「ファイザーですか。モデルナですか。」と質問を変えてみよう!と教えればよかったなと反省。
そうしないと会話力がついていかないよなぁと思いました。特に「ファイザーですか。」という言い方を教えれば、「そうか、伝わらないときは具体名を出してみればいいのか。」という他の会話トピックでも使える気づきがあったかもしれません。
先日『日本語教育のためのコミュニケーション研究』という本を読みまして、
やっぱりコミュニケーションが大切だよなぁと再認識したところだったので、今後も天気以外の雑談をして、日常会話の日本語も伝えたいなと思いました。
この本、とても勉強になりました。詳しくはこちらに書きました。↓
宗教の話はまだこわい
ネパールの生徒がクラスの半分を占めるのですが、ネパールの宗教は大半はヒンドゥー教です。
ヒンドゥー教といえば、牛は神聖なもの。
教案の導入に牛丼の「吉野家」を使っていた際、主任に「ネパールの生徒はヒンドゥー教なので「吉野家」はやめましょう。」と言われました。
そうか、生徒の宗教にも配慮しないといけないのか~と勉強になり、以来、牛の取り扱いには気を付けていました。
そんな折、生徒とこんな会話をしました。
私「〇〇さんはバイトで何を作っていますか。」
ネパールの生徒「ミンチです。」
私「あ~お肉ですね。何のミンチ?」
ネパールの生徒「牛。牛のミンチ。」
私「・・・・そうなんですね!」
私の心の声、「ミンチにするのはいいんかい!!」が聞こえますでしょうか。
もしかしたらその生徒はヒンドゥー教じゃないかもしれませんし、食べたらダメだけど仕事はしょうがないなど色々あるかもしれません。
どういう事情か気になったのですが、まだ宗教の話を深堀するのは自信がなく、この会話はここで終わらせました。
世界の宗教、歴史、日本の文化などもっと勉強しないといけないなぁと思っております。
そこで今ハマってるのが、池上先生の本とオリラジあっちゃんのYouTubeです。2人ともわかりやすく説明してくれるので、楽しみながら勉強してます。
いや~中学、高校で勉強した日本史、世界史などすっかり忘れてしまっていました。
日本語教師としてしっかり学ばねば!
まとめ:新米日本語教師7か月目
以上、日本語非常勤講師7か月目の感想でした。
日本語教育能力検定試験を受けた皆様、お疲れさまでした!