420時間日本語教師養成講座を修了したCocoです。
養成講座を始める前、
と思っていました。
養成講座の先生から教えてもらった日本語教師の中では有名だそうな
自分の養成講座での出来事を元に、日本語教師の適性・向いている人について考察します。
考察結果からお伝えすると、
どんな性格でもOK!
おもてなしの心があれば上手くいく。
ただ日本語のことを考えるのが好きじゃないと少し辛いかも。
というのが私の考えです。
日本語教師は多様でいい
学習者もいろいろなタイプの人がいるのですから、学習者にとってもいろいろなタイプの先生と出会えたほうが多くのメリットがあるはずです。
(引用:五味政信 石黒圭『心ときめくオキテ破りの日本語教授法』第1章:迫田久美子)
学習者(日本語を学ぶ人)が多様なように、先生も多様であるのがいいです。
- 明るい
- 社交的
- 活発
- リーダー的存在
など基本的に良いイメージの性格が日本語教師に向いていると思われがちですが、それは違います。
もちろんそんな先生もいてもいいし、違ってもいいです。
内向的な先生の方が、内向的な学習者の気持ちがわかることもあります。
学習者がいろんなタイプがいるように、先生も色んなタイプがいていいです。
「私は引っ込み思案で、先生って感じのタイプじゃないから・・・」
と思うのはもったいないです!
日本語教師養成講座にも本当にたくさんのタイプの方がいました。
例えば、大人しそうな見た目で「前で喋れるのかな??」と思った人が、
模擬授業で優しく学習者に喋りかけて、ちゃんと学習者の話を聞いて安定感ある授業をされていました。
社交的か人前で喋るのが得意かとかはそんなに関係なさそうです。
ちなみに私自身、社交的・人前で喋るのが得意とは無縁です^^;
心配性・目立つのが苦手なので、養成講座の模擬授業で準備をたくさんしました。
そうしたら学習者も、その熱意?を感じ取ってくれたのか楽しく授業を行うことができました。
自分の性格を理解して、強みにしていけばいいんだと実感しました。
多様であることを踏まえ、教師としての自分の強みを見つけ、そこを伸ばしていく努力をすることが大切です。
(引用:五味政信 石黒圭『心ときめくオキテ破りの日本語教授法』第1章:迫田久美子)
2021年6月26日追記
2021年4月より日本語非常勤講師としてデビューしましたが、人前で緊張しやすい私でも楽しく授業できています。
授業だとアドレナリンが出るというか、違うスイッチが入ってなぜかあまり緊張しません。
日本語教師になってよかったです^^
日本語教師は接客業
いろいろなタイプの教師がいてよいといっても、そこには優れた教師が共通して備えている条件があるということは忘れないでください。
それは「優れた教師には、接客業のセンスがある」ということです。言い換えれば、彼らは「学習者を大切にする気持ちを持ち、学習者の立場になって考え、どうすれば喜んでもらえるかを常に考えている」ということです。
(引用:五味政信 石黒圭『心ときめくオキテ破りの日本語教授法』第1章:迫田久美子)
なるほど~。
自分が受けてきた満足度の高い授業を思い返すと、確かに「おもてなし度」が高いです。
- 先生が用意周到
- うなずきたくなる
- 相互間のやり取りが多い
- 笑顔になる・笑いがでる
そんな授業の後は、「今日も来てよかったー」と思えます。
文法知識を披露するんじゃなくて、学習者のことを思って準備をして、反応を見ながら授業を行うという接客業のような気持ちが必要ということですね。
よって、
は日本語教師に向いている人と言えるのではないでしょうか。
接客業はおもてなしの心とも繋がると思います。
おもてなしの心は、日本人、日本で育ってきたなら知らず知らずのうちに身に付いているものだと思います。
自信がないという方でも実はできるし、日本人ならすぐ養えるものだと思います。
言葉について考えるのが好きじゃないと大変?
言語のセンスがなく、言葉に対してあまり意識が行かない人は向かないのではないか
(引用:五味政信 石黒圭『心ときめくオキテ破りの日本語教授法』第1章:迫田久美子)
これを読んで、海外で日本語教師をした友人の言葉を思い出しました。
その友人は留学経験があり、海外での生活が好きなことから、養成講座終了後2年間オーストラリアで日本語教師をしました。
その経験を経て友人が気付いたことは、
海外の人とコミュニケーションを取ることが好きであって、日本語を語学として教えるのが好きでなわけではない
ということだったそうです。
留学した経験が楽しくて海外で日本語教師という道を選んだけれど、
日本語の例えば「~から」と「~ので」の違いとかどうでもよくて、そういうのを考えるのが苦痛だと気づいたそうです。
私も日本語教師養成講座に通って初めて気付いたのですが、母国語だから意識していない日本語の違いや説明が難しいことがたくさんあります。
日本語教師はこれを説明する仕事なので、興味がないと確かに辛そうです。
例えば学習者から「先生、『未来』と『将来』はどう違いますか?」と聞かれて、
「え、どうでもよくない?」と思うのか、
「確かに!なんだろう??今まで気づかなかったけど面白いね、気づかせてくれてありがとう!」と思うのか。
質問を受けて、自分でなぜなぜ考えたり、本やネットで日本語のことを調べたりするのが少なくとも嫌いじゃない方が向いていると思います。
その友人は、
が日本語教師に向いていると言ってました。
みなさんはどうですか?好きですか?
日本語教師養成講座に通おうか迷っている方は、本屋さんで日本語教師のコーナーの本を立ち読みしてみることをお勧めします。
養成講座は決して安い金額ではないので、講座を受けてみて「あれ?!向いてないかも?!」とならないようにぜひしてください。
ちなみにその友人は、帰国後日本語教師とは違う仕事に就きました。外国人と関わるのはやっぱり好きと実感して留学生斡旋会社に勤めています。
日本語教師の適性・向いている人について考えるまとめ
以上、日本語教師の適性・向いている人についての考察でした。
まず明るいとか、社交的かとかいう性格は気にしなくていいです。
色んな性格の先生がいるのがいいんです。
大切なのは、学習者のことを考えることができるか。
それにちょっと加えて言語のことを考えるのが好きかどうかを自分に問いかけてみると良いと思います。
下記の『日本語という外国語』という本は、日本語教師でない人に向けて日本語教師がどんなことをするのか、考えるのかが易しく書かれてありとてもおすすめです。
日本語教師養成講座でどんなことを習うのかもわかります。
目次(章タイトルのみ記載)は下記です。
- 第1章 日本語はどんな外国語か
- 第2章 日本語の読み書きは難しい?
- 第3章 日本語の音はこう聞こえる
- 第4章 外国語として日本語文法を眺めてみると
- 第5章 日本語表現のゆたかさを考える
- 第6章 日本語教育の世界へ
この本を読んでみることで、母語話者だからこそ気づかない日本語について自分が考えるのが好きかどうか、もしくは考えたくない、頭が痛い・・・(+_+)と思うのかをチェックできると思います。
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