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【日本語教育能力検定】母音の無声化の過去問のまとめノート

【日本語教育能力検定】母音の無声化
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今日の過去問まとめノートは、母音の無声化です。

過去問では、母音の無声化に関する問題が、

  • H29-Ⅰ-問題1-(2)
  • H28-Ⅰ-問題3-C-(13)

にありました。

このまとめノートを見る前に知ってもらいたいことがありますので、ご覧になっていない方は、まず下の記事からご覧ください。

このブログを読む前の注意点
【日本語教育能力検定】独学まとめノート(過去問分析)を見る前に知ってもらいたいこと2020年10月日本語教育能力検定合格に向けて、養成講座の先生から教えてもらった効率的な勉強法を実践しています。過去問を元に自分のまとめたノート(解説)を載せています。...

母音の無声化の基礎知識

母音の無声化は、赤本P423に載っています。

母音の無声化

母音はあるが、実際には(音声的には)声がでていない(声帯振動がない)こと。狭母音イ[i]、ウ[ɯ]は、前後が声帯振動のない無声音か無音のとき無声化する。

①無声子音に挟まれている~ました[maɕita]・・・狭母音[i]が、無声子音[ɕ]と[t]で挟まれている
②無声子音の後ろで語末・文末(ポーズの直前)~です[deɕɯ]・・・狭母音[ɯ]が、無声子音[ɕ]の後ろで語末

仮名で見る母音の無声化

仮名で考えれば、以下のようになります。

前・・・拗音を含むイ・ウ段の「キ、ク、キュ」「シ、ス、シュ」「チ、ツ、チュ」「ヒ、フ、ヒュ」「ピ、プ、ピュ」の拍
後・・・無声子音のカサタハパ行
例)~ました、少ない、しっかり
前・・・拗音を含むイ・ウ段の「キ、ク、キュ」「シ、ス、シュ」「チ、ツ、チュ」「ヒ、フ、ヒュ」「ピ、プ、ピュ」の拍
後・・・語末(=何もない)
例)~ます、茄子、無視

(参考:猪塚恵美子・猪塚元著『日本語の音声入門』)

母音の無声化に関する過去問の解説

日本語教育能力検定の過去問解説

H29-Ⅰ-問題1-(2)【句末での無声化】正解:5

  1. 数量・・・「う」
  2. 義務・・・「む」
  3. 作為・・・「い」
  4. 合理・・・「り」
  5. 保守・・・「しゅ」

仮名で見る母音の無声化にあるのは「しゅ」です。よって正解は5です。

H28-Ⅰ-問題3-C-(13)正解:4

  1. なみ(波)・・・[nami]句末イ段だが[m]が無声子音でない
  2. もり(森)・・・[mori]句末イ段だが[r]が無声子音でない
  3. よる(夜)・・・[yorɯ]句末ウ段だが[r]が無声子音でない
  4. した(下)・・・[ɕita]しの[i]が無声子音[ɕ]と[t]に挟まれている

4「した」が無声子音に挟まれています。

また例で覚えた「~ました」と一緒なので、4とも導けます。正解は4です。



【日本語教育能力検定】母音の無声化まとめ

以上、母音の無声化のまとめノートでした。

参考にした猪塚恵美子・猪塚元著『日本語の音声入門』に載っていたのですが、喉に手を当てながら「あした」を発音すると、

「し」で本来、声帯振動するはず(母音があるから)ですが、しません。

「あ」と「た」のときだけ振動します。これが母音の無声化か~と面白いです。

Coco
Coco
検定中「母音の無声化」ってなんだっけとなったときは、このことを思い出すといいかなと思いました。

参考文献

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