ヒューマンアカデミーの模擬授業体験記(1回目)です。
1回目は初級学習者向けでした。使用教材は「みん日」こと『みんなの日本語』です。
モデルスチューデント(外国人)6人を前に40分の授業をしました。
をお伝えします。
ヒューマンアカデミー日本語教師養成講座実習準備
私の担当の課は、『みんなの日本語初級Ⅱ』49課の「特別な尊敬語」でした。
特別な尊敬語とは下記です。
- いらっしゃいます
- 召し上がります
- おっしゃいます
- ご存知です
- ご覧になります
- くださいます
学習者は尊敬語に初めて触れるので、尊敬語の使用場面についても説明が必要という設定です。
教科書分析
『みんなの日本語 教え方手引き』を参考に『みんなの日本語』を読み解きました。(先生に見せてもらいました。)
- 何を学習するか
- どんな順番でするか
- どんな練習をするか
を考えました。
『みんなの日本語 教え方手引き』は、日本語教師になるために結局必要だったので実習の時に買っても良かったかなと思いました。
教案作成
いよいよ教案作成です。
まず大項目
- あいさつ/ワームアップ
- 大導入/ゴールの提示(尊敬語の使用場面と特別な尊敬語)
- 本作業/導入×6
- 本作業/練習×7
- 振り返り
から決めました。
そして詳細を決めていきます。
ある程度出来たら、先生にメールして添削してもらいました。
それを元に訂正しました。
教具作成
教案が出来たら、
- 絵カード
- 文字カード
などの教具の作成です。
私は絵を描くのが好きなので、絵カードを自作しました。
ちなみにフリー画像であれば、かわいいフリー素材集いらすとやが有名ですね。
クラスメートのほとんどがこのフリー画像を使用していました。
導入のイラストはこの本が役立ちます。↓
どんな絵があるのか本の目次はこちらのページに書きました↓
準備時間
40分の授業にかかった準備時間は・・・
な・なんと21時間15分です!
練習
準備ができたら、練習です。
まずは1人で実際に絵カードなどを床に広げて練習しました。
そのあと家族に見てもらって練習しました。
かかった時間は6時間30分です。
合計の準備・練習時間
- 教案・教具準備時間・・・21時間15分
- 練習時間・・・6時間30分
- 合計・・・27時間45分
ヒューマンアカデミー日本語教師養成講座実習本番
- 練習をしたおかげで、あまり緊張せず。
- 時間が足りず、最後まで終わらなかった。
- 自分で描いた絵が好評でよかったが、絵を貼り過ぎて大変なことに。
あまり緊張せず
始まる前はとても緊張したのですが、始まったらあまり緊張しませんでした。
練習をたくさんしたので、教案を見ずにすらすら言葉が出てきました。
時間が足りない
ストップウォッチを起動し忘れたのと、時間を確認する余裕がなくて、
40分のうち12分の部分ができずに終わってしまいました。
自作の絵カードが好評
敬語の使用場面をドラ○もんのキャラクターを使って説明しました。
例えば、
- 22歳の会社員のび太は社長に尊敬語を使います。
- 22歳の会社員のび太はお見合いパーティーで、知らない女性に尊敬語を使います。
- 22歳の会社員のび太は親に尊敬語を使いません。
など。
馴染みのあるキャラクターの絵がでてきて、学習者さんたちは興味を持ってくれたと思います。
しかし絵を貼り過ぎて、ホワイトボードが絵に埋もれて大変なことになりました。
ヒューマンアカデミー日本語教師養成講座実習評価
ヒューマンアカデミー講師からの評価
先生からA4の紙にびっしり書かれた評価を頂きました。(15か所のコメントと未習語彙チェック)
1回の授業を見ながら、これだけのことに気づく先生はさすがだな~と思いました。
一番気を付ける点は、やはり板書計画でした。
絵は褒められたのですが、貼りっぱなしはよくありません。
最近の学習者はスマホ世代なので、絵・ビジュアルで記憶する人が多いそうです。
いつ貼るかだけでなく、いつ外すかという板書計画もきちんとしようと思いました。
モデルスチューデントからの評価
校舎や先生によるのかもしれませんが、
私のクラスでは、モデルスチューデントからの評価シートをもらいました。
- いい
- まあまあいい
- 普通
- あまりよくない
- 悪い
の中から選んで、理由も書いてありました。
おおむね良い評価をいただき、具体的には下記のようなコメントをもらいました。
※○○=比喩的な表現を使用してしまいました。
嬉しかったことが、一人の学習者さんが”いい”の前に”とても”を追加で書いて
「とてもいい」という評価をしてくれたことです!
こういう時に日本語教師のやりがいを感じるのかなと思いました!
ヒューマンアカデミー日本語教師養成講座実習感想
準備の大変さ
やっぱり準備が思った以上に大変でした。
日本語教師を始めて慣れるまで、この準備の大変さが続くと思うと怖いです・・・
ただ今回は、絵カード・文字カードを自分で作成しましたが、大きな学校にはきちんと揃っていると聞いているので
就職活動する際は、教材の充実度なども考慮に入れたほうがよいのかなと思いました。
モデルスチューデントの国籍
ぼやきというか失敗談なのですが、モデルスチューデントの国籍についてです。
模擬授業の準備段階で、モデルスチューデントの名前と国籍の紙が配られました。
そこに”Aさん:中国”と記載があったので、
模擬授業内で、「Aさん、これは中国語でなんと言いますか。」と聞いたところ(アイスブレイク的な話題で)
「中国語は分かりません。」
と言われて、「あれ?!中国出身じゃなかったっけ?!」と一瞬パニックになりました。
確認すると、香港の方で母国語は広東語でした。
配られた紙に、香港出身の方の国籍が中国となっていたのです。
これはかなりセンシティブな問題ですし、失礼なことを言ってしまったーと落ち込みました。
ヒューマンアカデミーでモデルスチューデントの国籍を記載する事務の方には、注意していただきたいと思いました。
直接は言いづらかったので、ヒューマンアカデミーのアプリ・マナックで授業のアンケートを書くところから投稿しました。
ちなみにこのアンケートは、みなさん結構使っているようで授業の要望などを気軽に伝えることができて良いシステムだと思います。
ヒューマンアカデミー日本語教師養成講座実習まとめ
以上、ヒューマンアカデミーの日本語教師養成講座の模擬授業の体験記でした。
2回目は中上級向けの模擬授業でした。後日まとめます。
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