今日は、書く技能の指導です。
過去問では、書く技能の指導に関する問題が、
- R1-Ⅰ-問題6-問1、3、5
- H29-Ⅲ-問題10-問4、5
にありました。
このまとめノートを見る前に知ってもらいたいことがありますので、そちらをご覧になっていない方は、まず下の記事からご覧ください。
書く技能の指導の基礎知識
書く技能の指導は、赤本P224~にあります。
用語説明が多いので、日本語教育能力検定試験 分野別用語集も参考にしました。
制限作文アプローチ
特定の言語項目を使用して作文させる方法。
プロセス・アプローチ
学習者が作文を仕上げていく過程(プロセス)を重視した作文指導法。推敲・修正の繰り返しが思考を深め、文章の再構築を生み出す。
ピア・レスポンス
学習者同士が互いの作文を読み合い、文章の内容や形式のフィードバックを行うことで、文章の改善を図る活動。
過去問に学ぶ書く技能の指導
制限作文アプローチ
- R1-Ⅰ-問題6-問1
ライティングプロセスを考慮した指導の方法
- H29-Ⅲ-問題10-問4
ピア推敲
- H29-Ⅲ-問題10-問5
書く技能の指導に関する過去問の解説
R1-Ⅰ-問題-6-問1 正解:2
制限作文アプローチの背景にある言語教育の考え方が問われています。
- グアン・メソッド
- オーディオ・リンガル・メソッド
- コミュニカティブ・アプローチ
- ナチュラル・アプローチ
制限作文アプローチは、オーディオ・リンガル・メソッドの流れで考案され、作文形式の文法練習とも言われています。
正解は2です。
R1-Ⅰ-問題6-問3 正解:3
プロセス・アプローチの説明が問われています。
プロセス・アプローチは、
3:推敲を繰り返し、思考を創造的に深めながら意見などを書くことです。
正解は3です。
R1-Ⅰ-問題6-問5 正解:1
ピア・レスポンスの説明が問われています。
ピア・レスポンスは、
1:作文を交換し、学習者同士でフィードバックを行う協働的な活動です。
正解は1です。
H29-Ⅲ-問題10-問4 正解:3
ライティングプロセスを考慮した指導の方法が問われています。
ライティングプロセスを考慮した指導方法は、プロセス・アプローチです。
プロセス・アプローチは、学習者が推敲を重ねます。
3:関心のあるトピックに絞り、十分時間をかけて何度も書き直させるとよいです。
正解は3です。
H29-Ⅲ-問題10-問5 正解:1
ピア推敲について不適当なものが問われています。
2~4は正しいです。
1:学習者の運用能力の高低にかかわらず、十分な効果があると言えません。
差が大きすぎると、フィードバックに相互性がなくなり十分な効果は出ません。
正解は1です。
書く技能の指導まとめ
以上、書く技能の指導の過去問まとめでした。
過去問中に出てきた教授法の記事はこちらです↓
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