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【日本語教育能力検定】教授法②/文法訳読法、グアンメソッド、オーラルメソッド、ナチュラルアプローチ、サイレントウェイ、TPR、サジェストぺディア

【日本語教育能力検定】教授法
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今日は、教授法②

  • 文法訳読法
  • グアン・メソッド
  • オーラル・メソッド
  • ナチュラル・アプローチ
  • サイレントウェイ
  • TPR
  • サジェストぺディア

です。

過去問ではこれらの教授法に関する問題が、下記にありました。

  • H28-Ⅰ-問題14-問3
  • H27-Ⅰ-問題4-問1~3
  • H26-Ⅰ-問題5-問4
  • H26-Ⅰ-問題6-問1
  • H30-Ⅲ-問題10-問2

前回、教授法①/オーディオ・リンガル・メソッド、コミュニカティブ・アプローチ、タスク中心教授法をまとめました。

今回はそれ以外の教授法をまとめます。

このまとめノートを見る前に知ってもらいたいことがありますので、ご覧になっていない方は、まず下の記事からご覧ください。

このブログを読む前の注意点
【日本語教育能力検定】独学まとめノート(過去問分析)を見る前に知ってもらいたいこと2020年10月日本語教育能力検定合格に向けて、養成講座の先生から教えてもらった効率的な勉強法を実践しています。過去問を元に自分のまとめたノート(解説)を載せています。...

教授法の基礎知識

教授法は赤本P188~に載っています。

用語説明が多いので、『日本語教育能力検定試験 分野別用語集』も参考にしました。

文法訳読法(GTM)

教師が文法を解説し、学習者は文法規則や語形変化を暗記して文を母語に訳すことで、内容を理解する教授法。

Coco
Coco
日本での、英語リーディングの授業のイメージです。

グアン・メソッド(サイコロジカル・メソッド)

ナチュラル・メソッドの1つ。幼児が思考の順に言葉を使うことに着目した教授法。山口喜一郎が日本統治下の台湾でこの教授法を実施したことが有名。

キーワード
  • 山口喜一郎

オーラル・メソッド

口頭作業を中心とした外国語教授法全般。

キーワード
  • パーマー
  • 長沼直兄(ながぬまなおえ)

ナチュラル・アプローチ

学習者が自然に話し出すまで発話を強制しない、学習者の発話に誤りがあっても不安を抱かせないため直接的な訂正を行わない、聴解を優先した教授法。

キーワード
  • クラッシェン
  • 大量の理解可能なインプット(i+1)

サイレント・ウェイ

教師は沈黙し、学習者が知性を働かせ学んでいくことを支援する教授法。

キーワード
  • ガッテーニョ
  • ロッド
  • サウンドカラーチャート

TPR(Total Physical Response/全身反応教授法)

母国語習得過程を応用し、発話力より前に聴解力を養成し、教師の指示に対し動作で応答する活動を行う。

キーワード
  • アッシャー

サジェストぺディア

学習の障害となる不安、緊張などを取り除き、リラックスした状態で人の潜在能力を引き出し学習を促進する。

キーワード
  • 緊張や不安を取り除く
  • リラックス
  • 潜在能力

過去問から学ぶ教授法

オーラル・メソッド

  • H27-Ⅰ-問題4-問1
パーマーによって開発され、ダイレクトメソッドを改善した教授法。

ナチュラル・アプローチ

  • H30-Ⅲ-問題10-問2
理解可能な言語インプットを大量に与えることで、言語能力の習得を目指す。

TPR

  • H27-Ⅰ-問題4-問2
幼児の第一言語の習得過程を参考に開発された、聴解優先の教授法。

サジェストぺディア

  • H27-Ⅰ-問題4-問3
緊張や不安を取り除き、学習者の潜在能力を引き出すことで、記憶を長期に保持できるようになる。



教授法に関する過去問の解説

日本語教育能力検定の過去問解説

H28-Ⅰ-問題14-問3 正解:1

山口喜一郎が台湾で導入した新しい教授法が問われています。

  1. グアン・メソッド
  2. ナチュラル・アプローチ
  3. サジェストぺディア
  4. サイレントウェイ

山口喜一郎といえば、グアン・メソッドです。

正解は1です。

H27-Ⅰ-問題4-問1 正解:3

パーマーによって開発され、ダイレクトメソッドを改善した教授法が問われています。

  1. フォネティックメソッド
  2. サイコロジカルメソッド
  3. オーラルメソッド
  4. ナチュラルメソッド

パーマーと言えば、オーラルメソッドです。

正解は3です。

H27-Ⅰ-問題4-問2 正解:2

幼児の第一言語の習得過程を参考に開発された、聴解優先の教授法が問われています。

  1. SAPL(Self-Access Pair Learning)
  2. TPR(Total Physical Response)
  3. CLL(Community Language Learning)
  4. VT法(Verbo-Tonal Method)

母国語習得過程を応用し、発話力より前に聴解力を養成するのはTPRです。

正解は2です。




H27-Ⅰ-問題4-問3 正解:1

サジェストぺディアについて問われています。

サジェストぺディアといえば、

  • 緊張や不安を取り除く
  • リラックス
  • 潜在能力

です。

1:緊張や不安を取り除き、学習者の潜在能力を引き出すことで、記憶を長期に保持できるようになります。

正解は1です。

H26-Ⅰ-問題5-問4 正解:3

サイレントウェイで用いられる教材・教具が問われています。

  1. レアリア
  2. 課題シート
  3. 色つきチャート
  4. 文字カード

サイレントウェイといえば、サウンドカラーチャート(=色つきチャート)です。

正解は3です。

H26-Ⅰ-問題6-問1 正解:4

外国語教育の文法指導にて、規則を明示的に説明し、個々の言語データに適用させる演繹的指導を行う教授法が問われています。

  1. ナチュラル・アプローチ
  2. TPR
  3. オーラル・メソッド
  4. 文法訳読法

文法訳読法は、教師が文法を解説し、学習者は文法規則や語形変化を暗記して文を母語に訳すことで、内容を理解する教授法です。

正解は4です。




H30-Ⅲ-問題10-問2 正解:4

ナチュラル・アプローチの特徴が問われています。

ナチュラル・アプローチといえば、

  • クラッシェン
  • 大量の理解可能なインプット(i+1)

です。

4:理解可能な言語インプットを大量に与えることで、言語能力の習得を目指します。

正解は4です。



【日本語教育能力検定】教授法の過去問まとめ

以上、教授法のまとめでした。

冒頭で紹介した教授法①のまとめ記事はこちらです↓

【日本語教育能力検定】教授法
【日本語教育能力検定】教授法①/オーディオ・リンガル・メソッド、コミュニカティブ・アプローチ、タスク中心の教授法令和元年-Ⅰ-問題6-問1平成30年-Ⅰ-問題6-問3、4平成29年-Ⅰ-問題4-問1平成28年-Ⅰ-問題4-問1、3平成26年-Ⅰ-問題5-問5の日本語教育能力検定にでた教授法/オーディオ・リンガル・メソッド、コミュニカティブ・アプローチ、タスク中心の教授法の過去問の解説です。...

参考文献

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