今日は、誤用問題(試験Ⅰ-問題2)についてです。
この誤用問題はなんとなく解けて他の問題よりは簡単だと思うのですが、一応まとめノートを作ってみます。
このまとめノートを見る前に知ってもらいたいことがありますので、ご覧になっていない方は、まず下の記事からご覧ください。
誤用問題(試験Ⅰ-問題2)の基礎知識
試験Ⅰ-問題2は、学習者の誤用についてです。
誤用訂正のタイプ
例示される学習者の誤用タイプと相違するものを4つの中から選びます。
学習者の誤用を訂正する方法は以下3つに大きく分けられます。
①直す(入替) | 誤)ちっています(知っています)→正)しっています |
②引く(省略) | 誤)ちくちくするという痛み→正)ちくちくする痛み |
③足す | 誤)今日じゅう終わらせたい→正)今日じゅうに終わらせたい |
この中で大半は、①直す(入替)の誤用訂正です。
①直す(入替)の種類は大きく分けて2つあります。
①-1音 | 拍、アクセント、子音の発音、音・訓読み など |
①-2文法 | 格、イ・ナ形容詞、品詞、単語の使い方 など |
解き方
- 何を間違えているか考える
- 上記のどのタイプの訂正方法かを考える
具体的に考えます。
誤用問題(試験Ⅰ-問題2)に関する過去問の解説
H28-Ⅰ-問題2-(1)正解:1
誤)かんしゃ(患者)→かんじゃ
- うなない(占い)→うらない
- たいがく(大学)→だいがく
- かんばって(頑張って)→がんばって
- あるぱいと(アルバイト)→アルバイト
まず、問題文の誤用が何を間違えているか具体的に考えます。「しゃ」→「じゃ」
清音と濁音の『①-1直す(入替)-音』の誤用訂正です。
同じように訂正できるのは2~4です。よって正解は1です。
1は子音(「な」→「ら」)の『①-1直す(入替)-音』の誤用訂正です。清音と濁音ではありません。
H26-Ⅰ-問題2-(3)正解:3
誤)わざわざの休みなのに、どこにも行けない。
- わざわざですから、いただきましょう。
- わざわざだけど、今日は都合が悪くて・・・
- わざわざじゃないんだから、許してやりなよ。
- わざわざだからあそこにも行こう。
まず、問題文が何を間違えているか具体的に考えます。「わざわざ」→「せっかく」
『①-1直す(入替)-文法』の誤用訂正です。
1、2、4は「せっかく」に直すことが出来ます。
3は「わざと」です。よって正解は3です。
H30-Ⅰ-問題2-(3)正解:2
誤)カレーを作っているという匂いがする
- キャンプをしているという写真
- 東京という首都
- 水が流れるという音
- ちくちくするという痛み
「という」が不要です。
『②引く(省略)』の誤用訂正です。2は「という」を省略するとおかしくなります。
正解は2です。
H30-Ⅰ-問題2-(5)正解:2
誤)買い物に行く前、洗濯を終わらせよう。
- 結婚する前、両親に会ってほしい。
- 騒ぎが収まる前、おとなしくしていよう。
- ご飯を食べる前、薬を飲む。
- 彼が来る前、結論を出そう。
誤)「行く前」→「行く前に」で「に」がないので
『③足す』の誤用訂正です。
1、3、4は同じく「に」を足しますが、2は「前」を「まで」に直すので
『①-1直す(入替)-文法』の誤用訂正です。
正解は2です。
誤用問題(試験Ⅰ-問題2)まとめ
以上、誤用問題(試験Ⅰ-問題2)のまとめノートでした。
ここは比較的簡単なので、しっかり取りたいです。
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