- 2019年
- 監督:ポン・ジュノ
- 脚本:ポン・ジュノ
- 出演:ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク
パラサイト 半地下の家族 あらすじ
大豪邸で暮らす一家に寄生(パラサイト)するチャンスを得た貧しい半地下に住む家族。
裕福な夫妻を巧みにだまして使用人として邸宅に入り込み、そこに家族全員の居場所を見出していく。
作品賞、監督賞など、アカデミー賞4部門を制覇し、カンヌ国際映画祭でも最高賞パルム・ドールに輝いた大作。
パラサイト 半地下の家族 レビュー
視聴方法
個人的評価
4/5
感想|※ネタバレあり
評判が良くて映画館に見に行きました。映画館で見た時は「そんなにすごい?」という感じでした。
そのあと考察を色々調べ、監督の意図を知って、この映画どんだけ緻密に構成されているんだ・・・と驚きました。
ということで、自分で思ったことや、ネットで調べてなるほど~と思った情報、考察をまとめてみました。
ネタバレ有りなので、まだ映画を見ていない人は見ない方がいいです。
あくまでも個人の推測、考察、予想ですのでご了承ください。m(_ _)m
階段・・・貧富の差
とにかく階段が象徴的に使用されていました。
貧乏家族は階段を下る画が多い、お金持ちの家に行くときには逆に上る画が多いなど、家の中でも外でも階段が貧富の差を表していました。
最後の長男ギウからお父さんへの手紙で「ただ上がってきてください」と言います。階段は最後までこの映画のキーワードでした。
また階段だけではなく、
- ソファの上とテーブルの下
- ベッドの上と下
など上下関係がたくさんでてきました。そして貧乏家族がいつも下にいる。
そしてお金持ち家族は全然気づきません。上流層は、下の人を全然気にしていないことをよく表していました。
アメリカに憧れるお金持ち
お金持ち家族がとにかくアメリカかぶれでした。w
英語の単語をよく使ったり、イリノイ大学という経歴を気に入ったり。「テントがアメリカ製だから大丈夫」と言ったり。
お金持ち妻のちょこちょこ出てくる英語、面白かったですね~
- 「ジェシカ、ナイスゥ~~!」
- 「アイム デッドリー シリアス(I’m deadly serious.大真面目よ)」
とか、絶妙なラインを突かれて笑えました。
しかしそんなアメリカかぶれのお金持ち夫が、最後はインディアン(ネイティブアメリカン)の格好をした父ギテクに襲われるという皮肉。
アメリカ人がネイティブアメリカンを抑圧した歴史があるように、強者(お金持ち)が弱者(貧しいもの)をいつのまにか作り出していることを示唆しているのかなぁと思いました。
ダイニングの椅子が8個から10個に
これはあるYouTuberさんの考察動画を見て知ったのですが、お金持ち家族がキャンプから帰ってきたあと、ダイニングの椅子が8個から10個に増えています!
この家には今10人(お金持ち家族4人+半地下家族4人+元家政婦夫婦2人=10人)いるぞ・・・という示唆では?とささやかれています。
それであればどんだけ芸が細かいんだ!と感嘆。
半地下家族長男ギテクが見たことある
長男ギテクなんか見たことあるな~と思ってたら、パク・ソジュン主演『サム、マイウェイ』の嘘つき医者のムビンでした。写真右上↓
主演ソン・ガンホを始め、演技がすごくて最初から最後まで引きつけられました。
シリアスとコメディーの緩急の差が激しく、独特な映画でした。
語り合いたくなる映画ですね。
ジャンル・おススメするタイプ
笑える | |
泣ける | |
シリアス | |
ハラハラ |
画像お借りしました。